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2026年7月27日月曜日

追悼 山田五郎さん4


琳派とグスタフ・クリムトの関係について、スライドを使いながら分かりやすく説きつつ、「古典」の重要性を指摘する山田五郎さんに、改めてオマージュを捧げたい気持ちになりました。ところが、その講演タイトルは「冷酒ひやざけと古典は後で効く」――さすがにうまいのを考え出されるなぁと感を深くしたことを思い出します。


その後、僕が静嘉堂文庫美術館の仕事をするようになってからも、山田さんには大変お世話になりました。世田谷岡本館で開催した「超日本刀入門」展、静嘉堂@丸の内開館記念展「響きあう名宝」を、「ぶらぶら美術・博物館」で取り上げていただいたからです。

 お陰で両者とも大成功のうちに幕を閉じました。「ぶら美の方が日美より効果あり」という業界人もいますが、なるほどと腑に落ちたことでした。山田五郎さん、長きにわたりありがとうございました。安らかにお眠りください。                      合掌                                                          

2026年7月26日日曜日

追悼 山田五郎さん3

  


 山田五郎さんは第3グループのトップランナーでした。いつも輝いていました。みんなの敬愛と憧憬を集めて止むことがありませんでした山田さんがプロデューサーとコメンテーターをつとめる「ぶらぶら美術・博物館」は時々視聴させてもらっていましたが、はじめて山田さんにお会いしたのは、2015年11月1日「古典の日」でした。

僕も呼びかけ人の一人になった「琳派400年記念祭」をことほぐ「古典の日フォーラム2015」が、この日、国立京都国際会館で開かれました。僕はパネルディスカッション「琳派とジャポニスム」のコーディネーターをつとめることになりましたが、これに先立つキーノートスピーチを山田さんにお願いしたのです。

2026年7月25日土曜日

追悼 山田五郎さん2

  


 第2は、学芸員と総称される人たちです。みずからは「学芸員とは雑芸員なり」などと卑下自嘲する人もいますが、こちらは実際の作品を相手にして、魅力的な展覧会を組み立てるのが仕事です。発表する論文や解説もたいてい作品に即していて具体的です。持論である美術館5G説のトップに位置するのが「GAKUGEIIN」です。

第3はプロデューサー、コーディネーター、コメンテーター、エディター、エッセイスト、ライター、ブロガー、ユーチューバーなどで、なぜかカタカナばかりになります(!?) もう一つカタカナを加えれば、エンターテーナー的要素が求められるということになります。


第3グループは美術の魅力をより多くのファンに伝え広めるのが仕事です。1や第2を兼ねる人も少なくありません。この3グループが、現在の美術人気を根底で支えているです。とくに第3グループの役割は大きく、第1、第2だけだったら、現在の活況隆盛はあり得なかったでしょう。

2026年7月24日金曜日

追悼 山田五郎さん1

 

 山田五郎さんが7月14日お亡くなりになりました。享年67早すぎるご逝去を心から悼み、ご冥福をお祈り申し上げます。


 現在「美術」はもっとも活気がある、あるいは人気がある日本文化の一ジャンルであるといっても過言ではないでしょう。それは創造と鑑賞に大別されますが、後者の人気を支えている人たちは大きくつのグループに分けられます。


第1は大学や研究所に籍をおいて「研究」なるものを中心に行なっている人たちで、「先生」と呼ばれることが多いようです。チョッと意地の悪い言い方をすると、所属機関の紀要に机上の空論を思い出したように時々書いたりしている人たちです( ´艸`) 僕も大学を定年になるまで、おもにこのグループでした。

2026年7月23日木曜日

絶滅写真作家(!?)杉本博司さんの魅力を改めて感じさせてくれる特別展が竹橋で開催中です!!3

  

  私は私の職業が何かと問われると、相手が理解しやすい職種を選んで言うことにしている。 パリ・オペラ座の人たちにとって、私は演出家であり舞台美術家でもある。日本の古典芸能である文楽の人々にとって、私は杉本文楽を主宰する座主である。サンフランシスコ・トレジャアイランド再開発プロジェクトチームにとって、私は巨大な数理模型を作る彫刻家である。 奈良の国立博物館の先生にとって、私は日本の古代から中世にかけての仏教美術収集家である。 私の料理本を編集した「婦人画報」にとって、私は料理研究家である。東京の写真美術館リニューアルオープン展を任された私は写真家らしい。しかし私は自分が写真家だと思ったことはない。なぜなら私はカメラを首からさげて街を徘徊したことがないからだ。(略)

2026年7月22日水曜日

日本アート評価保存協会・森狙仙口演+ミニコンサートご参加の方々ありがとう❣❣❣

 遠藤湖舟さんの撮影です。この間「饒舌館長ブログ」でオマージュを捧げた現代美術家の遠藤さんです。素晴らしい写真をありがとう❣❣❣ オールド名フォークシンガーのように見えますが、歌っているのはチープな「モーニングレイン」です😓

 

絶滅写真作家(!?)杉本博司さんの魅力を改めて感じさせてくれる特別展が竹橋で開催中です!!2


  そんな多才な杉本の芸術の原点は銀塩写真にあります。確たるコンセプトに基づく、独自の表現による作品はまた、銀塩写真の技術としても頂点を極めるものであり、写真がデジタルに置き換わった今、その技法は今やまさに「絶滅が危惧される」ものと言えます。
 本展では杉本の初期(1970 年代後半)から現在に至る銀塩写真約60点を展観します。
 写真作品で構成する美術館での個展は、国内では2005年の森美術館以来の開催となります。

この「現代美術作家としての杉本博司」について、杉本さん自身は著書『杉本博司自伝 影老日記』(新潮社 2022年)のなかで、つぎのように告白しています。


追悼 山田五郎さん4

琳派とグスタフ・クリムトの関係について、スライドを使いながら分かりやすく説きつつ、「古典」の重要性を指摘する山田 五郎 さんに、改めてオマージュを捧げたい気持ちになりました。ところが、その講演タイトルは「冷酒 ひやざけ と古典は後で効く」――さすがにうまいのを考え出されるなぁと感...