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2026年5月17日日曜日

出光美術館<門司>「日本の名所絵」6

  

 それがいつしかシェイクスピアは舞台芸術に昇華し、歌舞伎ははじめのエンターテーメント的要素を大切に保ち続けているのではないでしょうか。そんな歌舞伎に、僕はいよいよ親しみを覚えるです。

 話がお酒から風俗画へ、それから歌舞伎やシェイクスピアにいっちゃいましたが、本展のメインテーマは「名所絵」です。それじゃ~名所絵とはなんぞや? 僕もチョッと関係した『新潮世界美術辞典』には、つぎのように説明してあります。


平安一鎌倉時代の屏風絵障子絵において、各地の名所を選び、 季節感や人事などをも盛りこんで描き連ねたもので、和歌と合せて鑑賞された。月次絵、四季絵と並び、あるいはこれらと組合されて最も愛好され、嵯峨野逢坂の関、明石の浦、吉野山、武蔵野、白河の関など、歌枕として知られた諸国の名所や、特定地域の名所が描かれた。

2026年5月16日土曜日

出光美術館<門司>「日本の名所絵」5

 


さらに、嗜好品を買う余裕のある人のために、林檎や梨両方とも期待はずれの場面では飛び道具として使われる、ナッツ類、ジンジャーブレッド、瓶エール、それと最新流行の商品となったタバコが用意された。小さいパイプ用のタバコの葉で三ペンスもし。入場料より高い! トイレはなかった、もしくは、公式なのはなかった。収容人数は多かったが、当時の劇場にはほどよい親密感が漂い、どの席も舞台から五十フィート(十五メートル)と離れていなかった。 


はっきりと指摘されていませんが、林檎や梨が期待はずれの場面で飛び道具になったというのは、それらを食べながら、そして瓶エール飲みながら観ていたのでしょう。つまり歌舞伎もシェイクスピアも最初は同じような大衆演劇だったので



2026年5月15日金曜日

出光美術館<門司>「日本の名所絵」4

 


 シェイクスピアが後輩の劇作家ジョン・フレッチャーと一緒に書いた『ヘンリー八世』がグローブ座で上演されていた一六一三年六月二九日、よく晴れた日のことだった。舞台裏で音響効果として使っていた空砲から、火のついた紙切れが風にあおられて舞い上がり、グローブ座の乾燥しきった藁ぶき屋根についたかと思うと、あっという間に火の手がまわって、 劇場は一時間ほどで燃え尽きてしまった。幸い怪我人は出ず、逃げ遅れた一人の客の上着に火がついたが、ほかの客が観劇中に飲んでいたビールをかけて消し止めた。


 またビル・ブライソン<小田島則子・小田島恒志訳>『シェイクスピアについて僕らが知りえたすべてのこと』(NHK出版 2008年)を読んでみると、つぎのようにも書いてありました。

2026年5月14日木曜日

出光美術館<門司>「日本の名所絵」3


 これほどリアリティにあふれながら、場所を特定することがむずかしいのです。つまりある典型が描かれているのです。それは歌舞伎の観客についても指摘できることにちがいありません


彼らを見てください。楽しそうに飲んだり食ったりしながら歌舞伎を観ています。それは普通に行なわれていたことであり、歌舞伎の典型なのです。興味深いことに、この風習は現在の歌舞伎でも受け継がれています。すでにアップしたように、今年のはじめ「新春 寿 大歌舞伎」を堪能しました。尾上右近がすごくよかったのですが、そのとき桟敷席でオッサン二人が一杯やりながら観ていたです。


しかしこんなことが、かのロイヤル・シェークスピア・シアターで許されるのかどうか、とても興味を掻き立てられました。そこで河合祥一郎さんの『シェイクスピア 人生劇場の達人』<中公新書>を読んでみると、つぎのような一節が見つかりました。

 

2026年5月13日水曜日

出光美術館<門司>「日本の名所絵」2

 このなかの「僕の一点」は「江戸風俗図屏風」ですね。どんな絵師が描いたのか分かりませんが、パクス・トクガワーナにおける庶民の安寧と悦楽が生き生きと伝わってきます。とくに興味深いのは左隻の歓楽街です。この屏風は10年ほどまえ、出光美術館で開催された「『江戸名所図屏風』と都市の華やぎ」展に出陳されましたが、そのカタログにつぎのごとく説かれています。

川遊びと同じくらい広いスペースが与えられるのが、左下の芝居小屋を中心とした歓楽街である繰り芝居と歌舞伎芝居が並んで描かれているが、その場所は必ずしも特定されていない歌舞伎芝居の橋掛かりに立つ供奴の酢漿草紋かたばみもんが森田座の紋に一致し、それ故に木挽町と考える説と、芳町との地理的な整合性が取れないことから、中村座と土佐少掾橘正勝などの繰り芝居のある堺町・葺屋町とする説とが並列している。後者を取る場合、左上の鳥居は杉森稲荷とし、茶屋が軒を並べる往来は稲荷新道と定められるという。

2026年5月12日火曜日

出光美術館<門司>「日本の名所絵」1

 出光美術館<門司>「日本の名所絵」<6月21日まで

 出光美術館<門司>、またの名を出光佐三記念美術館、いまここで「日本の名所絵」展が開かれています。先月18日、オープン記念講演「魅惑の出光名所絵展 饒舌理事のベストテン」が行なわれました。講師はどなたでしたか? 恥ずかしながら僕がつとめました( ´艸`)


選んだベストテンは、①長谷川派「吉野・龍田図屏風」 ②狩野探幽「源氏物語 賢木・澪標図屏風」 ③土佐光起「須磨・明石図屏風」 ④尾形乾山「色絵百人一首和歌角皿」 ⑤伝俵屋宗達「伊勢物語図屏風」 ⑥俵屋宗雪「伊勢物語 富士山図屏風」 ⑦無落款「江戸風俗図屏風」 ⑧鳥居派「中村座歌舞伎図屏風」 ⑨歌川豊広「真崎稲荷参詣図」 ⑩蹄斎北馬「渡し舟図」です。

2026年5月11日月曜日

カエルも骸骨も踊り出す サントリー美術館・暁斎ワールドの迷宮へようこそ❣❣❣12

 


服部南郭「児の愛する所の猫死す」


  長年わが子になついてた 

子は焼いていたキミの世話

  少ないおやつを分けてやり

 眠るキミ見て安堵した

  深き愛ゆえ夢に見て

 恩ゆえ埋めるの哀しいと……

  だが心配はまたネズミ

 傍若無人に今夜から……

出光美術館<門司>「日本の名所絵」6

    それがいつしか 、 シェイクスピアは舞台芸術に昇華し、歌舞伎ははじめの エンターテーメント 的要素を大切に保ち続けて いる のではないでしょうか。 そんな歌舞伎に 、僕は いよいよ親しみを覚える ん です。  話がお酒から風俗画へ、それから歌舞伎や シェイクスピアにいっち...