モラエスはポルトガル海軍の軍人でしたが、僕がもっとも尊敬して止まないジャポノロジストの一人です。ポルトガルのリスボンに生まれ、明治22年1889はじめて日本へやってきました。これはしばしば登場する『國華』が創刊された年でもあります。その後モラエスはマカオ勤務などを経て、明治32年、ポルトガル在神戸副領事として赴任、やがて総領事となりました。
そのころ芸者であった日本女性・福本ヨネと出会い結婚しましたが、大正元年1912ヨネが亡くなると翌年公職をなげうち、ヨネの故郷徳島に移り住んで供養と執筆の日々を送りました。昭和4年1929その地で窮死するまで、たくさんの著述により、我が国の歴史や社会、文化や芸術、また生活や風俗について、ポルトガルをはじめとする西欧社会へ紹介の労をとってくれました。それらは日本語にも翻訳されて、我々にも大きな影響を与えてきました。





