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2026年5月7日木曜日

カエルも骸骨も踊り出す サントリー美術館・暁斎ワールドの迷宮へようこそ❣❣❣8

 


 

 昨日、FBフレンドの田島整さんがポストした太田聴雨の「猫図」を見て驚きました。これまた宗季の神猫ではありませんか。何というシンクロニシティでしょう。最近田島さんが飼われた、いや、買われた聴雨の第9回青丘会出品作だそうです。

かつて國華清話会特別鑑賞会で浦添博物館をお訪ねした際、上江洲さんと親しくなりネコ好き同志で盛り上がりました。そのとき宗季(呉師虔の「神猫図」と同じような猫を飼っているですよ――といって見せてもらった上掲の写真にびっくり仰天したものでしたもちろんこの時は暁斎の「蝶と菊に猫」も聴雨の「猫図」も知りませんでした。


上江洲さんが愛する「摩阿を見てください。まるで山口宗季暁斎や聴雨「摩阿」姫を写生したようじゃ~ありませんか。それはともかかく、暁斎が描く猫も単なる黒尾の白猫ではなく、宗季が描く神猫だったのではないでしょうか。

2026年5月6日水曜日

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 翌年
には、沖縄美ら島財団の上江洲安亨
うえずやすゆきさんが『國華』1487号に「呉師虔筆『神猫図』をめぐる一考察」を発表されたので、この作品について多くの新知見を得ることができました。 

暁斎が描くところのシッポだけが黒い白猫は、山口宗季(呉師虔の「神猫図」とそっくりじゃ~ありませんかシッポの長さがチョッと違いますが……。上江洲さんは「現状では、琉球国外の他地域(中国・大和)では類似した猫の図像を見いだせない作品」とされていますが、暁斎によるこの「蝶と菊に猫」があったのです。明らかに暁斎は、琉球で神猫とされている黒尾の白猫をライトモチーフにしているのです。

2026年5月5日火曜日

カエルも骸骨も踊り出す サントリー美術館・暁斎ワールドの迷宮へようこそ❣❣❣6

 

中村公一著『中国の花ことば 中国人の花のシンボリズム』(岩崎美術社 1988年)には、その可愛らしい切り絵が載っていますから、中国では現在でも愛されるアイコンなのでしょう。


このような象徴的意味を、暁斎がよく理解して描いたことは疑いありません。そこで大変興味深いのは、琉球の画家である山口宗季(唐名・呉師虔)に「神猫図」(那覇市歴史博物館蔵)があることです。2018年、サントリー美術館で「琉球 美の宝庫」が開かれたとき出陳された作品で、この特別展を紹介した「饒舌館長ブログ」で「僕の一点」に選びオマージュを捧げました。

2026年5月4日月曜日

カエルも骸骨も踊り出す サントリー美術館・暁斎ワールドの迷宮へようこそ❣❣❣5


続けて「寿石は寿を寓す。菊は居と同音異声にして、尚且つ吉祥の花。猫は耄と同音異声。蝶は耋と同音異声。耄耋は礼記に七十をば耄、八十をば耋、百をば期頤といふ。とありて長寿なり。決して耄碌に非ず」という愉快な解説が加えられています。


つまり菊と居の中国語発音は「ジュ」で同じなのです。これだけではチョッと分かりにくいのですが、菊は中国で寿客、延齢客、長生白とも呼ばれ、日本では齢草、百代草、千代草と名づけられたように不老長寿のシンボルであったことが重要です。


猫と耄は「マオ」、蝶と耋は「ディエ」ですので同音であり、四声だけが異なるのです。もっとも『諸橋大漢和辞典』によると、耄は90歳や80歳、あるいは70歳、さらに8、90歳、耋は80歳や70歳、また60歳などとなっています。つまり文献によってさまざまな歳になるらしく、『吉祥図案解題』の記述が絶対的ではないようですが、ともに長寿を意味する慶賀すべき漢字であったことは間違いありません。後期高齢者の僕をことほぐような画題です( ´艸`)

 

2026年5月3日日曜日

若干お席が残っています❣❣ 至急お申し込みを❣❣ 余裕があれば当日もOKです❣❣


 

カエルも骸骨も踊り出す サントリー美術館・暁斎ワールドの迷宮へようこそ❣❣❣4


  「僕の一点」は「蝶と菊に猫」です。愛猫であった「タビ」の名をメールアドレスにしているほどのネコ好きとしては当然の選択ですね。白い猫がつがいの蝶々を見上げています。うしろには黒い鉢に植えられた黄菊がスッと立ち上がっています。その鉢に金泥で「惺々暁斎画<書き印>」と落款が入れられています。

この猫がスゴクいい!!! いまのネコブームは、ひたすら猫の「カワイイ」によって支えられているようですが、猫は妖しさや禍々まがまがしさや訝いぶかしさ具わっています。それを暁斎は抜かりなく描き出しています。その慧眼は暁斎が天から与えられた才能というか、感覚としか言いようがありません。この猫と蝶と菊という組み合わせは中国から来た長寿延命のシンボルです。ですからよく吉祥画に描かれてきました。


野崎誠近著『吉祥図案解題』(平凡社 1928年)には、「寿居耄耋」という画題が挙げられ、「寿石に菊、蝴蝶、猫を配したる図」と説明されています。一般的にこのような寓意的画題を謎語画題と呼んでいます

2026年5月2日土曜日

カエルも骸骨も踊り出す サントリー美術館・暁斎ワールドの迷宮へようこそ❣❣❣3

 


 はじめに掲げたには、いまサントリー美術館で開催中の特別展「ゴールドマン コレクション 河鍋暁斎の世界」のカタログ巻頭を飾る「ごあいさつ」です。幕末明治に活躍した人気絵師・河鍋暁斎の展覧会は、これまで何度も開かれてきましたよく記憶に残っているのは、2019年早春、没後130年を記念しサントリー美術館で開催された特別展河鍋暁斎 その手に描けぬものなし」ですこれについては「饒舌館長ブログ」にもポストしたように思います。 


しかし今回のサントリー美術館「河鍋暁斎の世界」展は、暁斎に魂を奪われたイギリス在住のイスラエル・ゴールドマンさんという一人のコレクションによって構成されている点に特色があります。その60点以上が日本初公開という点も特筆されなければなりません。監修はゴールドマン・コレクションのキューレーターをつとめる定村来人さだむらことさんが引き受けてくださいました。こんなうれしいことはありません。

カエルも骸骨も踊り出す サントリー美術館・暁斎ワールドの迷宮へようこそ❣❣❣8

      昨日、FBフレンドの田島整さんがポストした太田聴雨の「猫図」を見て驚きました。これまた宗季の神猫ではありませんか。何というシンクロニシティでしょう。最近田島さんが飼われた、いや、買われた 聴雨の 第9回青丘会出品作だそうです。 かつて 國華清話会特別鑑賞会で浦添博物館...