荻生徂徠「春日、君瑞・叔潭・潮師・子和集う。韻を青の字に分かたる」
江戸城南の草の色 色づき始める青々と……
二月の春風 芳しく 我が楊雄ようゆうの庵いおに吹く
侯芭こうはのごとき弟子が酒 一本 下げて来ないなら
『玄経』著者が住む辺も もの寂しかろう今もなお
祝 100万アクセス突破❣❣❣
荻生徂徠「春日、君瑞・叔潭・潮師・子和集う。韻を青の字に分かたる」
江戸城南の草の色 色づき始める青々と……
二月の春風 芳しく 我が楊雄ようゆうの庵いおに吹く
侯芭こうはのごとき弟子が酒 一本 下げて来ないなら
『玄経』著者が住む辺も もの寂しかろう今もなお
荻生徂徠「美人 酒に中る」
かの楊貴妃を玄宗は 艶めく仙女と惚れたけど
この酔態を見たならば さらにお熱を上げただろう
ちゃんと黒髪 整えりゃ きっと眠りの足りてない
海棠みたいに妖艶に なると言うのはどこのバカ?
*この一首は注解を読んでもチョッと難解ですが、一応上掲のごとく戯訳を試みました。
荻生徂徠「楽寿君侯の早春の高作 落梅花を賦すに和し奉る」
花咲く梅の古き木の 東の宴席 曲水に
浮かぶ杯 美酒たたえ たけなわの春 映したり
風に花びらヒラヒラと 散るさまにふと興 覚ゆ
一体いずこの笛の音に 誘われ飛んでゆくのやら
荻生徂徠「又た感懐の韻に次す(3) 」
豪華な宴席 照り映える 花に風さえ寒からず
才華あふれる詩や歌が 公きみの歓びたたえたり
今宵 梁園 思わせる この名園で雪見酒
かの応瑒おうとうや徐幹じょかんさえ 居るがごとくに盛り上がる
*弟子の服部南郭「感懐二首」に次韻した詩ですが、この第3首は徂徠が自由に詠んだ詩 だそうです。
敬愛して止まない辻惟雄先生の文化勲章受章と日本芸術院会員就任をお祝いする会が、今日21日、鎌倉の鶴ヶ岡会館で開かれました。元気な方は「さん」づけにするというのが「饒舌館長ブログ」のルールですが、今日は「辻先生」と呼ばせていただきたいと存じます。
呼びかけ人の増記隆介さんから乾杯の発声を頼まれました。「饒舌館長ブログ」にもずいぶんアップしてきましたが、辻先生との思い出なら、予定時間の2時間をしゃべり通しにしゃべっても、まだ終わらないでしょう。加えて俗称「饒舌館長」ですから、増記さんからも、司会の板倉聖哲さんからも手短にと釘を刺されています。
僕は「辻先生、ダブル栄誉おめでとうございます!! 先生が国民の江戸美術に対する関心興味を醸成し、国民的若冲ブームを惹起されたことを鑑みれば、次は国民栄誉章ですね!!」とお祝い申し上げました。笑いをとるつもりだったのですが、イマイチだったかな( ´艸`)
頂戴したおみやげのなかに、先生の近著『最後に、絵を語る。奇想の美術史家の特別講義』がありました。今日もスゴクいい挨拶をされた山下裕二さんがコシマキをかいています。「やまと絵、狩野派、円山応挙――。まるで“奇想じゃない系譜”ではありませんか」と。皆さん、これまたオススメの一冊ですよ。山下さんは「『奇想の系譜』は時限爆弾だった」と挨拶されましたが、『奇想の系譜』を著わした辻先生は放火魔だったというのが私見ですね( ´艸`)
改めて、辻先生、おめでとうございます❣❣❣
重ねて、明日94歳のお誕生日、おめでとうございます❣❣❣
荻生徂徠「孤山 梅花を丐う。雨を冒して一枝を折り之に畀うに、詩有りて謝せらる。和答成るに比び、却って桃花の盛んに開くに値う(2) 」
梅 散り桃が咲き始め たちまち一新される花
小さな庭に清らかな 香りの絶えない今は春
なぜか近ごろ我がままな 生活態度がひどくなり
酔ってザンバラ髪のまま 散り敷く花に寝転んだ
荻生徂徠「春杪、義空師が将に西京の行有らんとし、留めて阿刺吉酒を恵まる。盛る所も亦た西洋の玉壷なり。二絶を作りて餞別し且つ謝す」
阿蘭陀オランダ国の阿刺吉酒アラキざけ ガラスの瓶は緑色
中身の酒は琥珀色こはくいろ 義空師からのプレゼント
楊やなぎをわがねて春風に 別れの詩うたを詠みました
楊の輪っかに君からの 甘露の酒を注ぎつつ……
北原白秋を思い出させるこの一首は、また中唐の詩人・李賀の「将進酒」とも共鳴しています。荒井・田口さんが指摘するところです。李賀の傑作賛酒詩はかつてアップしたことがあると思いますが、チョッとバージョンアップして再録することにしましょう。
李賀「将進酒」
瑠璃杯--酒は琥珀色
小さな樽から注がれる ワインは真紅のパールのよう
龍 煮て鳳凰 包み焼き 脂が涙のごと流る
絹の屏風と刺繍した 幕が閉じ込むよい香り
響く龍笛 鰐太鼓
明眸皓歯 柳腰 舞いつつ歌う美女の群れ
加えて春は真っ盛り 日は今まさに暮れんとし
乱れ散ってる桃の花 まるで真っ赤な雨のよう
君に勧めん一日中 ジャンジャカ飲んで酔いに酔え!!
かの劉伶りゅうれいも死んじゃえば 墓まで酒はやって来ず
荻生徂徠「春日、君瑞・叔潭・潮師・子和集う。韻を青の字に分かたる」 江戸城南の草の色 色づき始める青々と…… 二月の春風 芳しく 我が楊雄 ようゆう の 庵 いお に 吹く 侯芭 こうは の ごとき弟子が酒 一本 下げて来ないなら 『玄経』著者が住む辺も もの寂 しか...