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2026年7月2日木曜日

川合康三さんの『偏愛的漢詩雑記帖』は<饒舌館長>の偏愛的おススメ本です!!!

 

 そのうち読もうと思っていた川合康三さんの『偏愛的漢詩雑記帖』(2024年)を、著者自身からプレゼントされてしまいました。けっしてオネダリしたわけじゃ~ありませんよ( ´艸`) 出版したのは大修館書店――すでに所蔵する『石川忠久中西進の漢詩歓談』、串田久治・諸田龍美『漢詩酔談』と併せて大修館面白漢詩本3部作と呼びたいですね。『偏愛的漢詩雑記帖』は他の2冊とちがって対談本じゃなく、ウェブサイトに連載した偏愛的エッセーに書下ろしを加えてまとめた一書です。


川合康三さん――漢詩研究、とくに唐詩研究の権威です。もっとも「権威」などというと、ご本人はかえって眉を顰められるかもしれませんが、「その道で第一人者と認められている人」(『広辞苑』)であることを認めない人はいないでしょう。当然「川合先生」とお呼びすべきところですが、「饒舌館長ブログ」では白玉楼中の人となった研究者のみ「先生」とすることになっていますのでお許しください。

2026年7月1日水曜日

荻生徂徠の賛酒詩がスゴクいい❣❣❣ 『荻生徂徠全詩』3<東洋文庫>饒舌館長ベストテン 14


 荻生徂徠「折楊柳」

 色町章台 春景色 楊柳やなぎの枝にも満ちる春

 ところがすぐに折り取られ 貴君のものになっちゃった

 しかし嘆かず必ずや 明日は秋風 吹くだろう

 容色なんて昔から 長持ちをするものじゃない


      賛酒詩ではありませんが、酒食一致説(!?)により、番外の一首をアップすることにしましょう。『荻生徂徠全詩』によれば「ところがすぐに折り取られ 他人のものになっちゃった」となりますが、徂徠の愛妓が仲間か弟子に心を移したので、悔し紛れに詠んだ一種の艶詩と解釈しました( ´艸`) いずれにせよこの詩は、盛唐から中唐にかけて活躍した韓翃かんこうの詩を踏まえるそうでが、韓翃といえばやはり楊殿武編『唐詩一百首』(中華書店)で馴染む「寒食」ですね

 

韓翃「寒食」

   春を迎えた長安は 舞う花びらで覆われる

   今日は寒食 春風に お堀の柳も揺れている

   夕方 御所より新しき 蝋燭ろうそくの火が下賜されて

   青い煙をあげながら 家臣の家に入ってく

2026年6月30日火曜日

荻生徂徠の賛酒詩がスゴクいい❣❣❣ 『荻生徂徠全詩』3<東洋文庫>饒舌館長ベストテン 13


 荻生徂徠「稲子善の作に次韻す 五首」(5)

 江戸城 紫煙に囲まれて 東海 潮うしお流れてる

はるかに夕日を眺めつつ 杯さかずき挙げて酒を酌む

富士の雄姿を見たいという 気持ちが君にあるならば

 我が家の白雪楼からの 眺望 惜しまず差し上げよう


2026年6月29日月曜日

荻生徂徠の賛酒詩がスゴクいい❣❣❣ 『荻生徂徠全詩』3<東洋文庫>饒舌館長ベストテン 12

 


荻生徂徠「余 五十なり。五城の左容翁、詩を恵まれ、侑くるに三物を以てす。仙台は地 霊なり。故に当に此の風流人有るべし。千里の思いに勝えず、併せて其の近作に和し共に四首をもて之に酬ゆ。豈に謝と云わんかな」(4)


 牛込御門 雨 晴れて 石から青き天地の気……

 高歌放吟まる三日 ようやく酔いも醒めたころ

 仙鶴 鳴きつつどこからか のところへ飛んで来た

 空に留まる幽玄な 余韻に唱和したくなる

2026年6月28日日曜日

荻生徂徠の賛酒詩がスゴクいい❣❣❣ 『荻生徂徠全詩』3<東洋文庫>饒舌館長ベストテン 11


荻生徂徠「に折楊柳を賦す 西の字」


 今や宴うたげもたけなわだ 歌声 高く響かせよ

 差しつ差され義兄弟 心 浮き立ち爽快だ

 柳の枝を折りわがね 旅立つ人はすでに発つ

 渭城の西のまた西に かの陽関はあるのだぞ!!

 

2026年6月27日土曜日

7月21日アイアート饒舌館長口演+ミニコンサート ぜひ冷やかしに来てね❣❣❣

 



荻生徂徠の賛酒詩がスゴクいい❣❣❣ 『荻生徂徠全詩』3<東洋文庫>饒舌館長ベストテン 10


荻生徂徠「猗蘭君侯の韻に和し奉る」


 紺碧の空 藁葺きの 家の周りは夏木立

 酒杯 交わせば君侯の 才知に誰が及びましょう

 かつ蘭台にゃ高雅なる 白雪残雪 歌う人

 五弦の琴とのハーモニー 王者の涼しき風に乗り……

 

川合康三さんの『偏愛的漢詩雑記帖』は<饒舌館長>の偏愛的おススメ本です!!!

   そのうち読もうと思っていた川合康三さんの『偏愛的漢詩雑記帖』(2024年)を、著者自身からプレゼントされてしまいました。けっして オネダリ したわけじゃ~ありませんよ( ´艸`)  出版したのは大修館 書店――すでに所蔵する 『石川忠久中西進の漢詩歓談 』、串田久治・諸田龍...