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2026年5月10日日曜日

口演「華やぐ北斎江戸絵画」を聴いて下さった皆さん、ありがとう❣❣❣

 

鎌倉生涯学習センター・きららホールのキャパは250名。さすがの人気講師も満席にはできなかったかな( ´艸`) 一歩外に出れば、小町通はまともに歩けないほどだったのに🤣

カエルも骸骨も踊り出す サントリー美術館・暁斎ワールドの迷宮へようこそ❣❣❣11

   


 もっともこの「小虎」は駄猫で、山陽の門人・関藤藤陰の「猫説」には、「既にして数旬の間、鼠を捕へしことわずかに一のみ」とあるそうです。しかし「一日、隣婦、門に呼ばばつていふ、君が家の猫、群犬にかまれ、余等赴き援けしときは、すでに死に瀕して気息喘然たりと。これを暖処に寝ねしめて、これに薬せしも、遂に死せり」と書かれていますから、最後は可愛そうな死に方をした猫だったようです。 

最後に揖斐高さんの『江戸漢詩の情景』からもう一首紹介することにしましょう。大好きな服部南郭の泣けてくるような「児の愛する所の猫死す」という賛猫詩を、これまたマイ戯訳で……。

2026年5月9日土曜日

カエルも骸骨も踊り出す サントリー美術館・暁斎ワールドの迷宮へようこそ❣❣❣10

 


 頼山陽「猫を獲るを喜ぶ」


  真っ暗なのをよいことに チューチュー騒ぐネズミども

  眠りに就いても十回も 起こされどうにもなりません

  貴兄に礼を尽しつつ ネコが欲しいと頼んだら

  みごとなネコをくれたので 天にも昇る心地せり

  全体ブチがあり その牙ひげも立派なり

  まるで小さな虎なので 「小虎」と名づけて日々呼んだ

  いつもネズミを見つけ出し 「かかれ!!」と命じりゃすぐにやる

  群れなす悪党大声で 騒乱起こすこともなし

  我が子よ!! ネコをペットにし 遊んだりしちゃなりません

  君にはできまいネズミから 僕の書籍を守ること

2026年5月8日金曜日

カエルも骸骨も踊り出す サントリー美術館・暁斎ワールドの迷宮へようこそ❣❣❣9

  

 


 ただし上江洲さんは、猫を単体で図像化し「神猫図」と称し伝え来た理由は、今後の課題であると述べています。まだ不明のようですから、断定は差し控えるべきかもしれませんが、暁斎により描かれたのが神猫の
イメージを身にまとう猫であったことは間違いないと思います。

本展のチーフキューレーターをつとめた池田芙美さんは、つぎのように興味深い指摘を行なっています。

落款が金泥で入れられており、特別な注文品であった可能性がある。本作とほぼ同構図の《菊花白猫図》(個人蔵)が知られており、河鍋暁斎記念美術館が所蔵する下絵の添え書きから、吉原の妓楼の発注品であったことがわかっている。


池田さんのおっしゃるとおり特別注文品なら、我が愛猫「タビじゃ~役不足で、神猫こそふさわしいということになります( ´艸`) ここで頼山陽の漢詩「猫を獲るを喜ぶ」をマイ戯訳で紹介することにしましょう。以前紹介した、揖斐高さんの『江戸漢詩の情景』<岩波文庫>によって知ることができた、山陽のすばらしいネコ詩です。賛酒詩にならって「賛猫詩」と呼びたいと思います

2026年5月7日木曜日

カエルも骸骨も踊り出す サントリー美術館・暁斎ワールドの迷宮へようこそ❣❣❣8

 


 

 昨日、FBフレンドの田島整さんがポストした太田聴雨の「猫図」を見て驚きました。これまた宗季の神猫ではありませんか。何というシンクロニシティでしょう。最近田島さんが飼われた、いや、買われた聴雨の第9回青丘会出品作だそうです。

かつて國華清話会特別鑑賞会で浦添博物館をお訪ねした際、上江洲さんと親しくなりネコ好き同志で盛り上がりました。そのとき宗季(呉師虔の「神猫図」と同じような猫を飼っているですよ――といって見せてもらった上掲の写真にびっくり仰天したものでしたもちろんこの時は暁斎の「蝶と菊に猫」も聴雨の「猫図」も知りませんでした。


上江洲さんが愛する「摩阿を見てください。まるで山口宗季暁斎や聴雨「摩阿」姫を写生したようじゃ~ありませんか。それはともかかく、暁斎が描く猫も単なる黒尾の白猫ではなく、宗季が描く神猫だったのではないでしょうか。

2026年5月6日水曜日

カエルも骸骨も踊り出す サントリー美術館・暁斎ワールドの迷宮へようこそ❣❣❣7

  


 翌年
には、沖縄美ら島財団の上江洲安亨
うえずやすゆきさんが『國華』1487号に「呉師虔筆『神猫図』をめぐる一考察」を発表されたので、この作品について多くの新知見を得ることができました。 

暁斎が描くところのシッポだけが黒い白猫は、山口宗季(呉師虔の「神猫図」とそっくりじゃ~ありませんかシッポの長さがチョッと違いますが……。上江洲さんは「現状では、琉球国外の他地域(中国・大和)では類似した猫の図像を見いだせない作品」とされていますが、暁斎によるこの「蝶と菊に猫」があったのです。明らかに暁斎は、琉球で神猫とされている黒尾の白猫をライトモチーフにしているのです。

2026年5月5日火曜日

カエルも骸骨も踊り出す サントリー美術館・暁斎ワールドの迷宮へようこそ❣❣❣6

 

中村公一著『中国の花ことば 中国人の花のシンボリズム』(岩崎美術社 1988年)には、その可愛らしい切り絵が載っていますから、中国では現在でも愛されるアイコンなのでしょう。


このような象徴的意味を、暁斎がよく理解して描いたことは疑いありません。そこで大変興味深いのは、琉球の画家である山口宗季(唐名・呉師虔)に「神猫図」(那覇市歴史博物館蔵)があることです。2018年、サントリー美術館で「琉球 美の宝庫」が開かれたとき出陳された作品で、この特別展を紹介した「饒舌館長ブログ」で「僕の一点」に選びオマージュを捧げました。

口演「華やぐ北斎江戸絵画」を聴いて下さった皆さん、ありがとう❣❣❣

  鎌倉生涯学習センター・きららホールのキャパは250名。さすがの人気講師も満席にはできなかったかな( ´艸`) 一歩外に出れば、小町通はまともに歩けないほどだったのに🤣