2026年2月16日月曜日

3年前人気を集めた「広重おじさん図譜」のバージョンアップ版「浮世絵おじさんフェスティバル」が太田記念美術館で開催中!!! 2

 

 3年前、太田記念美術館で「広重おじさん図譜」が開かれ人気を博しました。おじさんならぬお爺さんの僕も興味深く拝見、ソク「饒舌館長ブログ」にポストしたと思います。そのバージョンアップ展が、いま太田記念美術館で開催中です。

 

昨日アップしたのは、そのチラシから引用した宣伝文です。そこにあるように、今回は歌川広重だけじゃ~なく、今もっとも熱い視線を浴びている葛飾北斎や歌川国芳の筆になるおじさんたちも大挙してやってきました。 


しかし僕たちのイメージする「おじさん」となると、やはり広重おじさんに一日の長があるかな? そこで「僕の一点」は、江崎屋版「東海道五十三次之内」――いわゆる行書東海道のなかの「鞠子」ですね。 


2026年2月15日日曜日

3年前人気を集めた「広重おじさん図譜」のバージョンアップ版「浮世絵おじさんフェスティバル」が太田記念美術館で開催中!!! 1

 

太田記念美術館「浮世絵おじさんフェスティバル」<3月1日まで>

 

浮世絵の風景画などの片隅には、しばしば味わい深い人物――“おじさん”たちが描かれています。楽しそうに旅をしたり、仕事に励んだり、グルメに舌鼓を打ったり。彼らは決して絵の脇役にとどまらず、見れば見るほど個性豊かで、愛嬌にあふれています。

 
 本展では、前後期あわせて150点を超える作品を通して、浮世絵に描かれた多彩なおじさんたちを紹介。歌川広重をはじめとした作風も時代も異なる絵師たちの作品が一堂に会する、まさに〈おじさんフェスティバル〉です。おじさんを通して浮世絵の細部を見つめ直すことで、作品の新たな魅力や絵師たちの意外な個性を再発見していただけることでしょう。 

 

2026年2月14日土曜日

北斎をネタにした斬新な見方の浮世絵版画展が今すみだ北斎美術館で開催中❣❣❣21



かくして「詩哥写真鏡」の「清少納言」と「在原業平」は「恋」で結びつくことになります「清少納言」は函谷関の景として描かれていますから、やはり日中のペアと見なすことができるでしょう葛飾北斎の「詩哥写真鏡」10日中主題の5ペアというすぐれた構想のもとに制作されているのです。これが僕の見立てであり、傑作とするゆえんです。

 

しかしひるがえって考えると、少年行×阿倍仲麻呂と清少納言×在原業平は組み替えて、少年行×在原業平(恋のペア)、清少納言×阿倍仲麻呂(日中文化交流のペア)とした方がスッキリしますし、構図的に落ち着くようにも思えてきました。あるいはもっとおもしろい組合せがあるかもしれません。皆さんも考えてみてください。いずれにせよ僕は、題箋の左右無視することなく、日中のペアにするのが望ましいと思っているのです 

  ヤジ「いまご時勢に、こんなペア見立てはあまり受けないんじゃないの!!  

2026年2月13日金曜日

北斎をネタにした斬新な見方の浮世絵版画展が今すみだ北斎美術館で開催中❣❣❣20

 


ところがその日に前のが帰って来るのです。やはり心のなかでは愛し慕っていたのに前の夫はつれなく去ってしまうので、女は後を追いかけます。 


しかし追いつけずに指の血で「私の方では愛しても愛してくれないで私の許を離れ去った人を、引きとめることができないで、私の身は今ここで消え果ててしまったようです」(石田譲二訳)という意味の歌を岩に書き付けると死んでしまうのです。

 

「梓弓」に砧は登場しませんが、空閨、3年、など話の内容が「砧」と実によく似ています。それだけじゃ~ありません。「砧」の小書こがきは「梓之出」というのです。明らかに「砧」には『伊勢物語』の「梓弓が投影されています。ですから題箋の「在原業平」はこれで正しいのです。 

2026年2月12日木曜日

北斎をネタにした斬新な見方の浮世絵版画展が今すみだ北斎美術館で開催中❣❣❣19


そのあと戻って来た夫が弔うと、妻の亡霊が現れて、恋慕の執心による死であったため地獄に落ちたけれども、いまだに夫が忘れられないと訴えますしかし読経の功徳で成仏するのですが、激しい恋情をテーマとするお能ですから、先の「清少納言」と組み合わせればピッタリです。

 

ところが在原業平に擬定されてきた『伊勢物語』に、こんな話は見当たりません。ですから題箋は何かの間違いだろうという説もありました。しかし僕は、世阿弥が『伊勢物語』第24段の「梓弓」を想起しながら「砧」を構想したのだと思います。「梓弓」も宮仕えをするために、家を出て行ったまま帰って来ない夫を3年間待った女の話だからです。もっともこの女は、言い寄ってきた別の男と新枕約束をしてしまうのです 

 

2026年2月11日水曜日

北斎をネタにした斬新な見方の浮世絵版画展が今すみだ北斎美術館で開催中❣❣❣18

  


 清少納言の歌は、有名な中国の故事を下敷きにしていましたから、そちらの方を取り上げて描けば問題なかったのです。しかし重要なのは、函谷関と中国の関守を描きながら、真の主題は清少納言の相聞歌であったという点です。もっともこれは、藤原行成と恋人同士を気取って詠んだ戯れ歌だそうですが、この絵のテーマは「恋」だといって不可ないのです。 

 「在原業平」の一には、砧を打つ月下の景が描かれています。これは明らかに世阿弥の傑作とたたえられるお能「砧」に取材しています。訴訟のため上京し帰って来ない夫を慕う妻が、砧を打ってさみしさを慰めるのですが、待ち焦がれるうちに亡くなってしまいます。 

2026年2月10日火曜日

北斎をネタにした斬新な見方の浮世絵版画展が今すみだ北斎美術館で開催中❣❣❣17

 


 孟嘗君は中国・戦国時代、斉でしたその孟嘗君の故事を、清少納言一首ベースにしているです。孟嘗君が秦に遣わされて監禁されたとき、連れていた大勢の食客のうち、盗みの巧みな男と鶏の鳴き声を真似ることがうまい男のお陰で、警備きわめて厳重な函谷関をすり抜け無事斉へ帰国できたという故事です。清少納言が詠んだ歌のもとになった中国故事の方を、北斎は取り上げて描いたのです。 

しかし北斎は、どうしてこんな面倒くさいことをやったのでしょうか。それは先に指摘したように、5組の日中ペアを作るため、どうしても必要だったからです。これを清少納言そのままで、つまり日本の風物で描いてしまったら、日中の5ペアはできなくなってしまいます。 

3年前人気を集めた「広重おじさん図譜」のバージョンアップ版「浮世絵おじさんフェスティバル」が太田記念美術館で開催中!!! 2

    3年前、太田記念美術館で「広重おじさん図譜」 展 が開かれ 人気を博しました。 おじ さんならぬお爺さんの僕も興味深く拝見、ソク 「饒舌館長ブログ」にポストしたと思います。そのバージョンアップ展が、いま太田記念美術館で開催中です。   昨日アップしたのは、そのチラシから引...