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2026年8月17日月曜日

日本の将来に不安を抱かないではいない現在、東博の「空海と真言の名宝」展は必見です!!5

 


三密とは身密(手で印を結ぶ)・口密(真言を唱える)・意密(心に仏をイメージする)で、身体・言語・意識の結合が求められるのだ。 そして、仏を念ずるための 具体的なビジュアルイメージソースとして、密教美術は重要な役割を果たす。「密蔵は深玄にして翰墨に載せ難し。更に図画を仮りて悟らざるに開示す」という「御請来目録」の著名な一節は、密教美術に対する恵果と空海の考えを端的に表わしている。


 密教はきわめて難しい教えである――この事実がいよいよもって明白になり、はっきりとしてくるでしょう。こんな深遠なる教義が広く日本人の心をとらえ、どうして厚く信仰されるようになったのでしょうか? なぜ密教僧ではない普通の日本人の間で人気仏教(!?)になったのでしょうか?

2026年8月16日日曜日

日本の将来に不安を抱かないではいない現在、東博の「空海と真言の名宝」展は必見です!!4

 


 カタログにはチーフキューレーターをつとめた児島大輔さんが、力作巻頭論文「空海生誕1250年と真言宗各派の名宝 その歴史と文化」を寄稿しています。児島さんは密教の仏教的特質を、つぎのごとく指摘しています。

 

密教とは顕教に対して用いられる用語である。顕教は釈迦のような歴史的に実在した応身仏や誓願によって成仏した阿弥陀のような報身仏の教えであるのに対し、密教は宇宙の根本である大日如来(=法身仏)が悟りの境地と即身成仏を説き、すべてのものを救う教えなのだと空海自身が『弁顕密二教論』の中で説き明かしている。密教では曼荼羅や本尊とする仏像・仏画を前に、三密瑜伽行を根本とする修法をおこなうのを特徴としている。

2026年8月15日土曜日

日本の将来に不安を抱かないではいない現在、東博の「空海と真言の名宝」展は必見です!!3

 


 この「ごあいさつ」によって本特別展の趣旨はよく分かりましたが、チョッと矛盾している点があるようにも感じられます。密教は我が国の文化に大きな影響を与え、現代に至るまで深く浸透して生き続けている――これは否定できない事実です。ところが密教は至極深遠だというのです。「深遠」とは「内容が奥深くて容易にはかり知れないこと」(『広辞苑』)です。そもそも密教とは秘密仏教の省略、凡夫にはうかがいえない秘密の教えという意味です。

 

こんな深遠な密教の内容を、日本人は本当に理解できたのでしょうか? 少なくとも一般の日本人には、きわめて難しかったのではないでしょうか? 理解できなければ、それが文化に反映するはずはありません。だからこそ弘法大師は、絵図や尊像や色彩によって理解しなければならないと仰せられたわけですが、これらをいくら眺めても、密教の本質を理解してそれを文化や生活に反映させることは、非常に困難なことのように思われます。少なくとも僕には不可能です。


  ヤジ「オマエなんかを基準にしてどうするんだ!?」

2026年8月14日金曜日

日本の将来に不安を抱かないではいない現在、東博の「空海と真言の名宝」展は必見です!!2

 


本展は弘法大師ご生誕一二五〇年を慶祝し記念して開催されます。

弘法大師空海は日本に密教を伝えた真言宗の祖師としてだけでなくこの国の文化、芸術、土木、食物等に大きな影響を与え、現代社会の今に至るまで深く浸透して生き続けております。「大師は弘法にとられ、太閤は秀吉にとられる」との諺が生まれた由縁でありましょう。


弘法大師は、密教は至極深遠なので時として絵図や尊像・色彩等を借りて理解を深める必要があると仰せられました。 その為に多くの仏像や曼荼羅が製作され、現代に名宝として数多く残されています。その名宝を一堂に会してご覧いただくのが本展です。


この機会にいにしえ人の深く篤い信仰に想いを廻らし、お心に眼福を満たしていただければ幸いに存じます。

2026年8月13日木曜日

日本の将来に不安を抱かないではいない現在、東博の「空海と真言の名宝」展は必見です!!1

 

東京国立博物館「弘法大師生誕1250年記念特別展「空海と真言の名宝」<9月6日まで>


 いま東京国立博物館で開催されている「弘法大師生誕1250年記念特別展『空海と真言の名宝』」のキャッチコピーは、「至宝集結。」「空海と真言宗を知る、88件の名宝巡り」です。


そうなです!! 特別公開の秘仏をはじめ、空海弘法大師ゆかりの素晴らしい仏像や仏画を、より取り見取りといった感じで鑑賞していくのは至福のひと時です。僕も感を深くしながら平成館の会場を巡りました。これだけで元は充分にとれますよ!! 


 しかし見終わったあと、今回はちょっと考えることもあったので、それを少しアップしておくことにしたいと思います。いつもの独断と偏見ですが( ´艸`)、本展のマイキャッチコピーを<日本の将来に不安を抱かないではいない現在、東博の「空海と真言の名宝」展は必見です!!>としたゆえんかな? まずは242ページもある豪華カタログから、「ごあいさつ」を引用して、本特別展の趣旨を知ることにしましょう。

2026年8月11日火曜日

絶滅写真作家(!?)杉本博司さんの魅力を改めて感じさせてくれる特別展が竹橋で開催中です!!18


   けだもののみちきわめきていまのひとひととは言えどいまもけだもの 

  喜怒哀楽いろな話おもしろし醒めては果てん夢のまた夢

  アテナイであてもないのに戦いくさかなマケドニアには負けられまへん


 杉本絶滅写真の集大成ともたたえられるべき特別展です。じつに素晴らしいキューレーションによって、杉本ワールドを改めて堪能することができました。企画担当をされた増田玲さん、ありがとう!!


去年「饒舌館長ブログ」でNHK大河ドラマ「べらぼう」を取り上げました。僕にはゼッタイ制作することのできないすぐれたドラマだ(!?)と、称賛の辞を捧げました。とくに5代瀬川をみごとに演じ切った小芝風花さんに心を奪われました。その小芝風花さんが、本展の音声ガイドナビゲーターをつとめています。杉本絶滅写真に負けず劣らず実に魅力的ですよ!!

日本の将来に不安を抱かないではいない現在、東博の「空海と真言の名宝」展は必見です!!5

  三密とは身密(手で印を結ぶ)・口密(真言を唱える)・意密(心に仏をイメージする)で、身体・言語・意識の結合が求められるのだ。 そして、仏を念ずるための 具体的なビジュアルイメージソースとして、密教美術は重要な役割を果たす。「密蔵は深玄にして翰墨に載せ難し。更に図画を仮りて悟ら...