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2026年4月24日金曜日

饒舌館長の光琳論をヨイショしてくれた「光琳派」展が根津美術館で開催中です!! 7

 


それが出現したのですすぐにも飛んで行きたかったのですが、ちょうど外国出張などが重なって忙しく、そのままにしてしまいました。仕事が一段落して古美術商の方に連絡したとき、この始興双幅はもうお嫁に行ったあとでした。


ところが2009824日、この傑作が國華社に持ち込まれたのです。神は僕を見捨てなかったのです。すぐに調査を始め3年後『國華』1405号に載ったのですが、さらに後日談があります。拙稿発表と相前後して、この作品が文化庁により購入されることになりましたが、その審査委員会からお呼びがかかったので、この傑作と2度目のゴタイメ~ンとなったのでした。


『國華』1405号の解説において僕は決定的間違いを犯してしまいました。先の『光琳派画集』に「公爵 近衛文麿君蔵」となっており、大正7年の「第一回近衛公爵御蔵器入札目録」には第82番として搭載されているため、僕は最初から近衛家伝来であることを信じて疑いませんでした。

2026年4月23日木曜日

饒舌館長の光琳論をヨイショしてくれた「光琳派」展が根津美術館で開催中です!! 6

 「僕の一点」は渡辺始興の「木蓮棕櫚図」双幅(文化庁蔵)ですね。選んだ理由は、15年ほどまえ僕が『國華』1405号に紹介した作品だからです。とても思い出深い始興の傑作だからです。というのは、その20年以上もまえ京都に住まわれる古美術商の方から、親切にも手元にあるという情報が寄せられました。ずっと捜していた始興です。

 

昭和40年代後半、山根有三先生は『琳派絵画全集』(日本経済新聞社)の編集に着手され、始興を含む「光琳派2」を昭和55年1980に出版されました。この巻の編集担当を依頼された僕は、是非この作品をと思いましたが、その所在は杳として分かりませんでした。 

2026年4月22日水曜日

饒舌館長の光琳論をヨイショしてくれた「光琳派」展が根津美術館で開催中です!! 5

 

 野口さんは出典として拙著『日本美術絵画全集17 尾形光琳』(集英社)をあげているので、早速書架から引っ張り出してくると確かにそんな風なことを書いているじゃ~ありませんか。ほとんど忘れていたのに……。 

また野口さん『琳派絵画全集 光琳派一』のマイ緒言から、「光琳系の魅惑的な惑星たち」という一句を引いてくれたこともスゴクうれしいことでした。さらに野口さんは、つぎのように述べています。 


 『光琳派一』の問題意識、すなわち光琳落款を有しながら光琳の画風とは少し異なる作品と『光琳派二』の画家との関わり、あるいはそうした作品が『光琳派二』の画家に与えた影響についても考えることで、一九八〇年の先端的な研究への現時点でのレスポンスとしたい。

 

というわけで、今回エントリーのタイトルを<饒舌館長の光琳論をヨイショしてくれた「光琳派」展が根津美術館で開催中です!!>にした( ´艸`) 

2026年4月21日火曜日

饒舌館長の光琳論をヨイショしてくれた「光琳派」展が根津美術館で開催中です!! 4

  


 光琳派の豊饒なる美的世界に改めて感を深くしつつ帰宅、一杯やりながらカタログを開くと、野口剛さん「光琳派をめぐる四つの断章」という巻頭論文を寄稿しています。「はじめに」から読み始めた僕は、つぎの一節に驚くやら、うれしいやら、穴があったら入りたいような気持ちになりました。 

この展覧会を(2012年根津美術館「KORIN展」)きっかけに、光琳四十代半ばに制作された「燕子花図屏風」と五十代後半、晩年作の「八橋図屏風」の印象の違いを美術史的に考える機会をもち、その中で「八橋図屏風」と渡部始興の「燕子花図屏風」の描写の類似が意識に入ったのであった。同時に当館所蔵の「光琳「夏草図屏風」も論の俎上に上がった。「八橋図屏風」、あるいは「夏草図屏風」の制作には、光琳以外の画家が関与しているのではないか。一方、その過程で、早くも一九八〇年にすでに河野元昭氏が光琳の工房制作や代筆の可能性を提言されていることに、あらためて畏敬の念を抱いたものであった。 

2026年4月20日月曜日

饒舌館長の光琳論をヨイショしてくれた「光琳派」展が根津美術館で開催中です!! 3

 この「光琳派」展のすばらしいキューレーションは、野口剛さんによって進められました。かつて鈴木其一筆「夏秋渓流図屏風」重要文化財指定を記念して行なわれた特別展を、饒舌館長オススメ展としてこのブログにアップしたことがあると思います。そのときお名前をあげたあの野口剛さです。 

 内覧会の日はかなりの雨、傘を差して出かけました。翌週NHK青山文化講座「魅惑の日本美術展 絶対ベスト6だ!!」の第1回に取り上げることになっていたので、その前に絶対見ておきたかったです。けっしてカタログをただでゲットするためじゃ~ありませんよ´艸`) 

 

2026年4月19日日曜日

饒舌館長の光琳論をヨイショしてくれた「光琳派」展が根津美術館で開催中です!! 2


 

しかし琳派の美術は、この三人だけで生み出されたわけではありません。宗達は俵屋を屋号とする工房を率いまた抱一も鈴木其一(一七九六一八五八)をはじめ優れた弟子を擁しました。 


国宝「燕子花図屏風」の作者である尾形光琳にも、直接あるいは間接に連なるフォロワーたちがいました。 中でも高い画技で師の制作をサポートしたと考えられる渡辺始興(一六八三一七五五)、兄・光琳との協働でデザイン性に富む作品を作り出した陶芸家の乾山(一六六三一七四三)は、その名が知られています。しかし光琳晩年の弟子である深江芦舟(一六九九一七五七)、あるいは乾山に学び、後に抱一により「光琳三世」と評された立林何帠(生没年不詳)になると、その作品に触れる機会はこんにち極めて稀です。 


本展では、アメリカ・クリーブランド美術館からの里帰り作品もふくめ、知られざる「光琳派」の全貌を展観し、 琳派の歴史に新しい光を当てます。 


2026年4月18日土曜日

饒舌館長の光琳論をヨイショしてくれた「光琳派」展が根津美術館で開催中です!! 1

根津美術館「光琳派 国宝『燕子花図』と尾形光琳のフォロワーたち」<5月10日まで> 


 根津美術館の開館85周年記念特別展です。根津公一館長をはじめ、スタッフの方々へ、心からお祝辞を捧げたいと存じます。誠におめでとうございます!! そのうちの60年くらいは僕も大変お世話になってきました。  

 

琳派や光琳をフィーチャーした展覧会は数限りなく開かれてきました。しかし光琳の弟子たち――チョッと洒落ていえばフォロワーたちをライトモチーフにした展覧会は、これまでなかったように思います。琳派の鑑賞と研究に新しい地平を拓く刺激的展覧会です。だから<国宝「燕子花図」と尾形光琳のフォロワーたち>が副題になっているのです。 


まずは天下の国宝、尾形光琳筆「燕子花図屏風」が表紙を飾る充実した内容のカタログから、根津公一館長のごあいさつを掲げて、本特別展の趣旨を理解することにしましょう。

 

日本の絵画史上にその装飾性の高い画風で大きな足跡を残す「琳派」は、世代の異なる三人の画家、すなわち俵屋宗達(生没年不詳)から尾形光琳(一六五八一七一六)、さらに光琳から酒井抱一(一七六一一八二九)へと、いずれも先人に対する憧れによって画風が継承され、形づくられたと説明されます。 

饒舌館長の光琳論をヨイショしてくれた「光琳派」展が根津美術館で開催中です!! 7

  それが出現したのです 。 すぐにも飛んで行きたかったのですが、ちょうど 外国 出張などが重なって忙しく、そのままにしてしまいました。仕事が一段落して 古美術商の方に連絡したとき、 この始興双幅は もうお嫁に行ったあとでした。 ところが 2009 年 8 月 24 日、 この傑...