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2026年5月1日金曜日

玉川高島屋本館5階アートサロン「遠藤湖舟展2026 巡る月、視るということ」

 


玉川高島屋本館5階アートサロン「遠藤湖舟展2026 巡る月、視るということ」5月5日まで

 大好きな写真家、遠藤湖舟さんの2026年個展が玉川高島屋本館5階アートサロンで開かれています。湖舟さんは毎年ここで個展を開いてきました。僕も2回ほど「饒舌館長ブログ」で紹介し、ロサンゼルス・カウンティ美術館に収蔵された「朝陽」を「僕の一点」に選んで、オマージュを捧げたことがあったと思います。しばらく「内なる表象」を追求していた遠藤さんが、朝陽のような「光輝」の世界に戻ってきました。「内なる表象」をもそこに投影させて……。


遠藤さんは「2017―2026 視ることの軌跡」で力強く宣言しています。「2026年、ふたたび月を中心に据えます。月は、満ち欠けを繰り返しながら、時間、宇宙、身体、そして視る行為そのものを静かに映し出します」と。松本深志の学帽をかぶりながら見上げたであろう澄み切った月こそ、湖舟モチーフの原点です。


今回の「僕の一点」は「侵入するかたち」――きわめてシュールな表現です。リアリスティックな描写にある表象を加えて象徴性を純化するのがシュールレアリズムです。「進入するかたち」は写真による予言的シュールレアリズムです!!


カエルも骸骨も踊り出す サントリー美術館・暁斎ワールドの迷宮へようこそ❣❣❣2


  仏画や歴史画に見て取れる高い絵画技術、 動物画に宿る生命力、戯画や風刺画に込められた機知と批評精神、そして妖怪や神仏の表現に見られる豊かな発想力――暁斎の筆は、時代の変化を映し出しながら、 良くも悪くも変わらない人間の本質 を、ユーモアをもって描き出しています。

イスラエル・ゴールドマン・コレクションは、 浮世絵や江戸絵画を扱う美術商であるイ スラエル・ゴールドマン氏が40年以上にわたり蒐集した河鍋暁斎の作品群です。肉筆画 を中心に、浮世絵版画や下絵、 絵日記などを網羅的に収集した世界屈指のコレクションは 拡大を続け、総点数はまもなく1,000点に達します。 本展では、60点以上の日本初出品作を含む、 展覧会のために厳選した約110点の作品を通して、 暁斎芸術の真髄に迫ります。

2026年4月30日木曜日

カエルも骸骨も踊り出す サントリー美術館・暁斎ワールドの迷宮へようこそ❣❣❣1

 

サントリー美術館「ゴールドマン コレクション 河鍋暁斎の世界」<6月21日まで>


 河鍋暁斎 (1831-89) は、幕末から明治という大きく変わる時代を生きた絵師でした。 明治政府が推し進めた西洋化と近代化は、伝統的な創作の世界にも大きな影響を及ぼし、絵師たちを取り巻く社会 経済構造は大きく変化しました。

 

武家の庇護を受けてきた狩野派の絵師たちの大半が仕事を失い困窮する一方、 浮世絵師のなかにはいち早く時代の流れに乗って、精力的に活動を続けた者が何人もいました。 暁斎もまた、この社会的変容を敏感にとらえて、既存の枠組みにとらわれない新たな表現を追求し続けました。

 

その精神は、現代においてもなお、文化や価値観の多様性を考える上で示唆に富んでいます。 暁斎の作品世界は、軽妙な戯画から精緻な仏画まで幅広く、動物・人間・妖怪 神仏といった多彩なモチーフが登場します。

2026年4月29日水曜日

饒舌館長の光琳論をヨイショしてくれた「光琳派」展が根津美術館で開催中です!! 12

 


 その棕櫚が「花木眞寫」に見出されることは、何と興味深いことだろうか。言うまでもなく「花木眞寫」は、豫樂院近衛家熙 (一六六七一七三六)の筆になる植物寫生圖巻である。すでに源豊宗・北村四郎編『近衞豫樂院御畫 花木眞寫』(淡交社 一九七三年)があつて、私たちは大きな恩恵を受けてきた。北村氏は植物學的に見てきわめて精確であり、有名な『カーチスの植物學雑誌』と比較しても劣らないという。しかもこの雑誌は十八世紀後半の出版というから、「花木眞寫」は半世紀も先行することになる。とくに北村氏は、十六歳年長であった家熙から始興の方が影響を受けた可能性を推定しているが、卓見というべきであろう。


また源氏は、「花木眞寫」に家熙の悟性的志向を見抜いた。それが一つの時代精神であつたとはいえ、家熙は藝術にまでそれを實現した先駆者であり、十八世紀京都畫壇の活況は彼よつて準備されたことを指摘した。そして「花木眞寫」の制作時期としては、家熙が落飾して法名を眞覺と稱した享保十年(一七二五)頃を推定したのである。

2026年4月28日火曜日

饒舌館長の光琳論をヨイショしてくれた「光琳派」展が根津美術館で開催中です!! 11

 


 たとえば大変珍しいモチーフである棕櫚が、「花木真写」のなかに見いだされるのです。始興が「花木真写」を見ていた可能性はとても高いように思われます。たとえ見ていなかったとしても、家煕文化圏において棕櫚に対する興味が湧き起こっていたことは間違いありません。そこには実証主義的精神がはっきりと感じられるのです。


写生主義を唱えて一代の巨匠となった円山応挙が始興に惹かれたのは、始興の実証主義的精神であり、始興の写生図でした。その始興に霊感を与えたのは近衛家煕であったと考えられています。かの源豊宗先生は、これを「悟性的志向」と呼ばれました。「花木真写」とその意義については、つぎに拙稿の一部を引用することにしましょう。


2026年4月27日月曜日

饒舌館長の光琳論をヨイショしてくれた「光琳派」展が根津美術館で開催中です!! 10


  「木蓮棕櫚図」に始興が学んだ尾形光琳の影響が強いことは、改めて指摘するまでもありません。デザイン的ともいうべき簡潔な形態にまとめ、垂らし込みを愛用し、装飾的効果を高めています。明らかに光琳画風を摂取した結果です。

しかし光琳と異なる美意識も看取されます。それは自然観がとても強いことです。それこそがこの作品の個性であり、光琳のエピゴーネンを凌駕する素晴らしさなのです。たとえばこの椿と、光琳の「椿図団扇」を比べてみると一目瞭然でしょう。始興の眼と筆による装飾化か少なく、自然のフォルムに近いのです。つまり広い意味で写実的なのです。


そこで興味深いのは近衛家煕が制作した植物写生図帖「花木真写」です。すでに述べたように、始興筆「木蓮棕櫚図」と近衛家煕との直接的関係はご破算になってしまいました。しかし拙稿で指摘した、家煕による「花木真写」との関係をはじめ、美術史的な大枠は間違っていなかったと思います


 ヤジ「またまたお得意の居直り、強弁、屁理屈というヤツだな!!」 

玉川高島屋本館5階アートサロン「遠藤湖舟展2026 巡る月、視るということ」

  玉川高島屋本館5階アートサロン「遠藤湖舟展2026 巡る月、視るということ」5月5日まで  大好きな写真家、遠藤湖舟さんの2026年個展が玉川高島屋本館5階アートサロンで開かれています。 湖舟さんは毎年ここで個展を開いてきました。僕も2回ほど「饒舌館長ブログ」で紹介し、ロサン...