日本人が現世肯定的であることも、すでに多くの研究者によって指摘され、常識となっているといってよいでしょう。それを象徴する芸能こそ歌舞伎にほかなりません。この点につては、かつて私見をアップしたことがあるようにも思います。
しかしそんなことを僕が証明しなくたって、源豊宗先生の名著『日本美術の流れ』(思索社 1976年)を挙げればそれで充分でしょう。先生は「日本人はむしろオプティミスティックな国民で、人生肯定主義なのです」と断言されています。日本人がオプティミスティックなのではなく、源先生がオプティミスティックだったのだという意見もありますが(´艸`)
美術史的にみれば、日本美術史において風俗画が占める重要性や、日本絵画の代名詞ともいうべき浮世絵の世界的評価をあげることができるでしょう。これらの基底に日本人のオプティミズム、つまり現世肯定観が存在したことは、改めて指摘するまでもありません。



