140万アクセスを突破しました❣❣❣皆さんありがとうございました❣❣❣

2026年9月29日火曜日

東京都美術館「大英博物館日本美術コレクション 百花繚乱 海を越えた江戸絵画」3

 

 

当館の日本コレクションで最も充実しているのが、 江戸時代の品々です。幕政のもとで続いた泰平と繁栄を受けて創造的な 文化が花開いた時代でした。本展もこの時代のものを中心に、大英博物館のコレクションから、歴史的な重要性がひときわ高く、飛び抜けた魅力で目にも鮮やかな約200件を選り抜き、日本の過去と現在の連続性とその変化を考察します。注目すべき展示作品としては、比叡山の猿をユーモラスに愛らしく擬人化した 《猿草子絵巻》 (1560-1570年頃)、1949年の焼損以前に実物大で写された 《法隆寺金堂壁画 九号壁模本》、18世紀後期の革新者・円山応挙が豪華な金屏風に描いた傑作 《虎の子渡し図屏風》、 19世紀末期に英国の外交官アーネスト・サトウが収集した謎の浮世絵師・写楽の錦絵などが並びます。 このまたとない機会を、日本の多くの皆様に楽しんでいただけることを心から願っています。

2026年9月28日月曜日

<寺子屋池上×三遊亭竜楽>実相寺で春画×落語 第2回「恋は色いろ」

 

 「江戸城天守閣を再建する会」の渡辺俊之さんと、江戸文化研究家でFBフレンドのSolaさんに誘われて、楽しい一晩を過ごしました。三遊亭竜楽師匠は5代目三遊亭円楽に入門して真打ちに昇進、海外公演で欧米・中国を中心に65都市をめぐり7ヶ国語で語る国際派落語家です。


10年前、パリ日本文化会館で落語と浮世絵のコラボレーション「落語家/浮世絵・伝統と現代の出会い」を開催して喝采を浴びました。以後、浮世絵落語に取り組み、国内外で公演を重ねていらっしゃいます。


今回も7月7日パリで開いた春画落語公演の愉快な帰朝報告から始まりました。続いて「お菊の皿」、中入りをはさんでSolaさんの「和ごころトーク」、トリは竜楽師匠の「不幸者」――あっという間の2時間半でした。第3回は12月13日、第4回は年明けの2月14日に予定されています❣❣❣

東京都美術館「大英博物館日本美術コレクション 百花繚乱 海を越えた江戸絵画」2

 


大英博物館は、日本の美術工芸品と考古遺物の広範かつ包括的な収蔵品で世界に知られ、ヨーロッパでは最も充実しており、日本国外でも特に重要なもののひとつとみなされています。日本に由来する品は、当館の礎である1753年設立時点の収蔵品にも含まれていましたが、 数百年のうちに各種分野における日本コレクションが築き上げられ、今日では縄文時代から現代までを網羅する4万点に及ぶ収蔵品を擁するに至りました。 特に、 絵画が日本国外の機関としては稀にみるコレクションとなっており、木版画と工芸品 (陶磁器・漆芸品・金工品・織物) は何世紀にもわたってヨーロッパで名声を博してきました。さらに、考古・宗教・民族学的な資料も充実しています。 歴史的な所蔵品で知られる大英博物館ではありますが、伝統工芸の技を受け継いだ現代作家の作品展示も増えています。

2026年9月27日日曜日

東京都美術館「大英博物館日本美術コレクション 百花繚乱 海を越えた江戸絵画」1

東京都美術館「大英博物館日本美術コレクション 百花繚乱 海を越えた江戸絵画」<10月18日まで>

  いま東京都美術館で「大英博物館日本美術コレクション 百花繚乱 海を越えた江戸絵画」展が開かれていることは、皆さん先刻ご承知でしょう。主催者の朝日新聞が、連日のように紙上紹介を行なっているんですから( ´艸`) まずは238ページ以上ある豪華カタログを開いて、大英博物館館長ニコラス・カリナンさんの「メッセージ」に耳を傾けることにしましょう。簡にして要をえた、大英博物館と日本美術コレクションの紹介になっています。


大英博物館は、 展覧会「大英博物館日本美術コレクション 百花繚乱~海を越えた江戸絵画」を東京都美術館と大阪中之島美術館にて開催できますことを嬉しく存じます。本展は大英博物館と日本の、永きにわたる関係の延長にあります。これまで当館は15以上の展覧会を日本で開催しており、累計来場者数は370万人を超えました。 本展は、 東京都美術館開館 100周年の年に開催される意義深いものでもあります。

2026年9月26日土曜日

江戸東京博物館「江戸博×出光コレクション初共演 浮世へのいざない」6


  伊勢地方では、昔松阪町殿町に住んでいた徳川紀州藩士、継松栄治がカワラナデシコ(カラナデシコの誤り?)を栽培していたところ、偶然花弁の長い変種が発現した。これを改良したのが伊勢撫子のはじめと主張する人もある。


 嵐冠十郎が持ち上げているのはイセナデシコじゃ~ありませんが、ネットで調べると、継松栄治は享和3年1803に生まれ、慶応2年1866に没した紀州藩士です。こんな点からも、江戸時代後期にナデシコの栽培が盛んであったことが推測できそうです。


なお2代目中村紫翫が右手にもつ扇子の墨梅図には、文晁の落款が入っています。早くこれを知っていたら、かつてサントリー美術館「谷文晁展」のカタログに書いたエッセー「谷文晁――この絵師何者!? 人気者」にゼッタイ使ったのに!!(´艸`)

2026年9月25日金曜日

江戸東京博物館「江戸博×出光コレクション初共演 浮世へのいざない」5

 


「差出し」とは、電気のない時代に用いた花道の俳優を照らすための照明用具です。角形の燭台に長い柄をつけたもので、二人の後見が前後から差し出して照らしました。「面明つらあかり」ともいい、現代でも古風な演出には使われます。かつて何かで見た記憶はありますが、以上は平凡社版『歌舞伎事典』によって書きました。


初代嵐冠十郎が右手で捧げるのはナデシコです。しかしチョッとみると、打ち上げられた花火のようでしょう。両国の花火を本当の花で表現した洒落になっているんです。花火の見立てといってもよいでしょうが、ナデシコの栽培が当時流行っていたこととも無関係ではないように思われます。愛用する麓次郎『四季の花事典』(八坂書房)のイセナデシコの項には、つぎのように書かれています。


2026年9月24日木曜日

江戸東京博物館「江戸博×出光コレクション初共演 浮世へのいざない」4


  もっとも『肉筆浮世絵大観3<出光美術館>』に解説を担当した大久保純一さんは、岩田秀行さんの教示によると礼を尽くしつつ、先の5代目岩井半四郎を初代岩井紫若にあてています。

 満月を浮かべる青い夜空、川面に映る月影や往来する舟の影、役者や橋杭が地上に作る影が、現代人の視覚にもよく馴染みますが、これらはみな国芳が所蔵していた西洋画や、洋風画から摂取した描写だったにちがいありません。加えて、さすが戯画の傑作「荷宝蔵にたからぐら壁のむだ書」を遺した国芳だと感じさせる傑作肉筆です。


『肉筆浮世絵大観』の図版では平板にみえますが、ルクスを少し落とした江戸東京博物館の会場では夜景の雰囲気と奥行きがとてもよく感じられ、改めていい絵だなぁと思いながら眺めていました。「差出し」のような効果が、会場では感得できたことも不思議でした。

東京都美術館「大英博物館日本美術コレクション 百花繚乱 海を越えた江戸絵画」3

    当館の日本コレクションで最も充実しているのが、 江戸時代の品々です。幕政のもとで続いた泰平と繁栄を受けて創造的な 文化が花開いた時代でした。本展もこの時代のものを中心に、大英博物館のコレクションから、歴史的な重要性がひときわ高く、飛び抜けた魅力で目にも鮮やかな約200件を...