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2026年8月11日火曜日

絶滅写真作家(!?)杉本博司さんの魅力を改めて感じさせてくれる特別展が竹橋で開催中です!!18


   けだもののみちきわめきていまのひとひととは言えどいまもけだもの 

  喜怒哀楽いろな話おもしろし醒めては果てん夢のまた夢

  アテナイであてもないのに戦いくさかなマケドニアには負けられまへん


 杉本絶滅写真の集大成ともたたえられるべき特別展です。じつに素晴らしいキューレーションによって、杉本ワールドを改めて堪能することができました。企画担当をされた増田玲さん、ありがとう!!


去年「饒舌館長ブログ」でNHK大河ドラマ「べらぼう」を取り上げました。僕にはゼッタイ制作することのできないすぐれたドラマだ(!?)と、称賛の辞を捧げました。とくに5代瀬川をみごとに演じ切った小芝風花さんに心を奪われました。その小芝風花さんが、本展の音声ガイドナビゲーターをつとめています。杉本絶滅写真に負けず劣らず実に魅力的ですよ!!

2026年8月10日月曜日

絶滅写真作家(!?)杉本博司さんの魅力を改めて感じさせてくれる特別展が竹橋で開催中です!!17

 


 作品調査のあとで杉本さんからは、「劇場」シリーズの何点かを見せていただきました。面白い作品だなぁとは思いましたが、あのとき1枚譲ってもらっておけば今ごろは( ´艸`)


 「杉本博司 絶滅写真」の見所はもう一つあります。すべての作品に1首ずつ、杉本さんが自作の狂歌を添えているです。これがじつにおもしろいです。ただおもしろいだけじゃ~ありません。コンセプチュアルアートとして見るとチョッと難解である作品への導火線、ブッチャケをいえば香具師やし前口上みたいな効果を発揮しているです。


そこに日本美術における文学との抜き差しならぬ伝統、あるいは骨肉化した詩画一致的美意識、さらに純粋美術をも生活美術化しようとする歴史的ベクトルを読み取ることも不可能ではないでしょう。僕が選ぶ杉本絶滅写真狂歌ベストスリーは……。 

2026年8月9日日曜日

絶滅写真作家(!?)杉本博司さんの魅力を改めて感じさせてくれる特別展が竹橋で開催中です!!16


 

そのときアディス先生と一緒に、ニューヨークで開かれる日本美術シンポジウムに参加する機会に恵まれました先生から杉本さんを紹介された僕は、作品を見せてもらうべくお店にうかがいました。お店の名前は「SUGIMOTO」だったような気がしますが、あるいは「MINGEI」だったかもしれません

 たくさんの作品を拝見しましたが、ベストワンは狩野元信の次男秀頼の曾孫にあたる狩野元俊(隼人秀信)が描いた「松に錦鶏図屏風」でした。のちに「探幽と名古屋城寛永度造営御殿」という拙文を研究室紀要『美術史論叢』に寄稿したとき、この作品を挿図とともに昨日アップしたごとく使わせていただきました。

2026年8月8日土曜日

絶滅写真作家(!?)杉本博司さんの魅力を改めて感じさせてくれる特別展が竹橋で開催中です!!15


私は昭和六十一年春、ニューヨークの杉本博司家において、狩野元筆「松に錦鶏図屏風」六曲一隻を見る機会があった。紙本着色画で、雪の降り積む湾曲する松を一株、中心的モチーフとして画面右に配し、途中から枝を左に伸して雌雄の錦鶏を止らせている。背景には金泥による雲が描かれているが、若干後補もあるようだ。画面右下には「行年七十一歳 元俊筆」と落款があり、「狩野」朱文長方印、「藤秀」朱文印が捺されている。この作品を見たとき、私の胸に浮かんだのは名古屋城梅之間であった。もちろん主題が異なるのであるから、ただちに同一の画家という確信には至らなかった。しかも、七十一歳、万治元年(一六五八)の晩年期の作品である。寛永十年制作の梅之間とは当然径庭をもつべきなのである。 しかしながら、両者の間にはたがいに通い合う個性が感じ れてならなかった。 

2026年8月7日金曜日

絶滅写真作家(!?)杉本博司さんの魅力を改めて感じさせてくれる特別展が竹橋で開催中です!!14

  


 この「MINGEI」と名づけたお店は大成功、絹枝さんは店番と子育て、杉本さんは出張買い付けと役割分担をすることになり、すぐに離婚は取りやめになりました。目出度しめでたし!!

僕が杉本さんをニューヨークにお訪ねしたのはちょうどそのころでした昭和61年1986春、以前「饒舌館長ブログ」に追悼の辞をアップしたステファン・アディス先生から招聘を受け、カンサス大学にゲストとしておもむきました。大したオブリゲーションもなく、ローレンスでの3ヶ月間は、夢のように過ぎていきました。


とくにローラ・インガルス・ワイルダーの「大きな森の小さな家」シリーズが大好きな僕は、毎日のように周辺をサイクリングしながら、ローラを追体験することができたです。日本でいえば、ちょうど明治維新前後のアメリカです。

2026年8月6日木曜日

絶滅写真作家(!?)杉本博司さんの魅力を改めて感じさせてくれる特別展が竹橋で開催中です!!13

 


しかしもう10回を越えてしまいました。しかもこのあとに、ぜひ紹介したい展覧会やチョッと書いておきたいことが目白押しです。「杉本博司 絶滅写真」へのオマージュはこのあたりで中締めにしたいと思いますが、改めて杉本さんにお礼申し上げたいことがあります。

 

自伝『影老日記かげろうにっき』に「古美術開眼」の章があります。杉本さんが離婚の危機を迎えたとき、奥様の絹江さんは経済的に自立するため、ソーホーに小さな古民芸のお店を開きたいと言い出されたそうです。


しかし資金のなかった杉本さんは、お母さんに夫婦で経営をするからと言って借りることにしました――離婚するから貸してくれとは言えなかったとお書きになっていますが、そりゃ~そうでしょう( ´艸`)