この10図には重郭栞形じゅうかくしおりがたの題箋だいせんがあって、そのなかに「詩哥写真鏡」という揃い物のタイトルと、それぞれの画題が彫られています。その題箋の位置に注意してみると、右上にあるもの5枚と左上にあるもの5枚に分かれます。
先の5セットを改めて見てください。先にある図、つまり左にある図は、左上に題箋があります。一方×のあとにある図、つまり右にある図は、右上に題箋があります。したがってこのように組み合わせると、ちょうど双幅の落款がその外側にくるのと同じような感じになります。
また主題についてみると、日本主題5枚と中国主題5枚に分かれるのです。先の5セットをみると、すべて日本主題と中国主題の組み合わせになっていることが分かるでしょう。日本×中国か中国×日本かという違いはあっても、日中の組み合わせになっていて、日本×日本や中国×中国はありません。5番目の「清少納言×在原業平」は日本×日本のようにみえますが、これについては最後に説明しましょう。

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