100万アクセスを突破しました❣❣❣皆さんありがとうございました❣❣❣

2024年6月30日日曜日

追悼 篠山紀信さん1

 

 今年2024年を迎えた正月の4日、写真家の篠山紀信さんがお亡くなりになりました。享年83でした。僕にとっては、何よりも大好きな山口百恵の忘れがたきポートレートを遺してくれたフォトグラファーでした。宮沢りえも三島由紀夫もオノ・ヨーコ+ジョン・レノンも宮崎美子も、心に深く残るイメージではありますが……。

もう3ヶ月ほど前になりますが、『朝日新聞』の「惜別」欄に、キシンさんが30年前のエネルギッシュな風貌の写真とともに登場しました。惜別の辞を書いたのは、朝日新聞シニアエディターの大嶋辰男さん、お会いしたことはありませんが、お名前はよく紙面で拝見してきました。

2024年6月29日土曜日

河治和香『どぜう大明神 昔ばなし』5


 

さらに『どぜう大明神 昔ばなし』には、ズバリ国芳の錦絵が登場するんです。もっとも団扇絵じゃ~なく、「駒方の朝霧」という大錦三枚続きですが、朝霧に煙る駒形堂を背景にして、吉原帰りの客を乗せた駕籠が描き込まれています。そんな客がよく駒形どぜうを食べに来たそうです。どぜうは精がつく食べ物として古来有名ですから、当然吉原へ繰り込む前だろうと誰でも考えます。しかし不思議なことに帰りがけでした。どぜう鍋のにおいで脂粉の香りを消すためだったそうです(!?)

楽しいどぜうのイラストを担当したのは、『銀河鉄道の夜』で知られるアニメ監督・杉井ギサブローさんです。これを見ていると、それこそ昭和を代表する漫画家の一人、横山まさみちを思い出します。ネットで調べると、横山さんがお亡くなりになったのは平成15年ですが、僕にとってはあくまで昭和の漫画家ですね!!

 




2024年6月28日金曜日

河治和香『どぜう大明神 昔ばなし」4

僕は「昔のどぜう屋は裸天国」の章をよみながら、以前「朝日歌壇」に載った名吟「徘徊にあらず昭和はステテコで煙草を買いに来る人がいた」を思い出したりしていました。

『どぜう大明神 昔ばなし』を紹介させてもらったわけはもう一つあります。前回アップした太田記念美術館「国芳の団扇絵」のトピックが、いくつも登場するからなんです。駒形どぜうでは毎年71日から3日の3日間、「団扇出し」といって、ご来店のお客衆に丸亀の団扇屋に特別注文した団扇をプレゼントしているそうです。しかもこれは江戸時代から始まったとのこと、じつに嚆矢こうしは国芳団扇絵流行の時代だったんです!! 

そのとき『断腸亭日乗』を引用しましたが、著者・永井荷風も駒形どぜうの大ファンだったとのことです。しかも好きな席が決まっていて、ほかの客がその席にいると、別の席が空いていてもその客が帰るまで、180センチもある荷風が入口のところでボォーと突っ立って待っていたというのです。荷風を髣髴とさせて、じつに愉快じゃ~ありませんか。

 

2024年6月27日木曜日

河治和香『どぜう大明神 昔ばなし』3

でも今回は1階の追い込みではなく、2階の個室です。あの懐かしい「どぜう鍋」と伏見・北川本家の「ふり袖」が運ばれてくる前にプレゼントされたのが、この昭和版『逝きし世の面影』でした。

正式の書名はチョッと長いので、『どぜう大明神 昔ばなし』とはしょることにしますが、半分は駒形どぜう6代目越後屋助七こと渡辺孝之さんからの聞き書き、残りの半分は「昭和のおもかげ 駒形どぜう五代目渡辺繁三 庶民的コレクション」となっています。

昭和14年(1939)生まれの6代目が語る思い出話、それを話し言葉で流れるようにまとめた河治さんの筆――といってもワープロだと思いますが()5代目のスクラップブックから編集したイメージ・コレクションに「超いいね!!」をクリックしたくなります。この『どぜう大明神 昔ばなし』をおススメするゆえんですが、残念ながら私家版で、アマゾンじゃ~ゲットできないんです。

 

2024年6月26日水曜日

河治和香『どぜう大明神 昔ばなし』2

この河治さんには『どぜう屋助七』という著書もあります。それが縁となり、編集してまとめた老舗「駒形どぜう」の歴史物語、題して『昭和のおもかげ 駒形どぜう五代目渡辺繁三 庶民的コレクション<創業222年記念> どぜう大明神 昔ばなし』がようやく完成したので、その駒形どぜうで一杯やりましょうというお誘いを受けました。

本来ならコチトラが出版記念会をセットしなければいけないところなのに、図々しくもというか、いつもの調子でお誘いに乗ってしまいました。もちろん、雷門の若旦那・河合正朝さんも一緒です。

かつてジョー・プライスご夫妻の歓迎会を、ここで開かせてもらったとき以来ですから、ほぼ半世紀振りの駒形どぜうと相なりました。

 

2024年6月25日火曜日

河治和香『どぜう大明神 昔ばなし』1

 

河治和香監修『昭和のおもかげ 駒形どぜう五代目渡辺繁三 庶民的コレクション<創業222年記念> どぜう大明神 昔ばなし』(駒形どぜう 2024年)

  歴史小説家の河治和香さんが著わした『遊戯通神 伊藤若冲』や『ニッポンチ! 国芳一門明治浮世絵草紙』を、この「饒舌館長」に紹介したことがあると思います。その少し前、世田谷岡本の静嘉堂文庫美術館ではじめてお会いしてから、ずっと親しくさせてもらってきました。

北海道の命名者として有名な北方探険家・松浦武四郎の遺品である「大首飾り」が、そのころディレクターをやっていた静嘉堂文庫美術館のコレクションになっていました。武四郎の出身地である松阪市が、その完全複製を作ることになったらしく、『がいなもん松浦武四郎一代記』という著書もある河治さんが、市長さんといっしょに訪ねてくださったのです。それ以来ですから、もう10年近くになるでしょうか。

2024年6月24日月曜日

太田記念美術館「国芳の団扇絵」9

 

娘とネコといえば、思い出すのは「引越の跡から娘猫を抱き」という江戸川柳ですね。これは引越しの際、大八車を押したり引いたり大忙しの親と、自分の可愛がるネコしか眼中にない娘のコントラストをユーモラスに詠んだ一首です。かつて葛飾北斎の転居問題を考えたとき、江戸の引越し風景をよく表わす川柳としてこれを引用したことがあるんです。

しかし同じネコ好きでも男になると、家庭問題に発展しそうです。「猫好きも男の方は金がいり」となるからです。浜田義一郎先生によれば、「男の好く猫は芸者で、猫の皮で張った三味線をひくことから来た異名である。この猫を飼うには、魚のあらや残飯ではすまないのだ」ということになります。しかしお言葉ですが、「CIAOちゅ~るグルメ」を食べ慣れているキョウビのネコは、魚のあらや残飯なんて見向きもしませんよ()

絶滅写真作家(!?)杉本博司さんの魅力を改めて感じさせてくれる特別展が竹橋で開催中です!!8

    僕 は 杉本さんの写真以外のお仕事をほとんど知らない ん です。 もっとも 料理については、 『趣味と芸術――謎の割烹 味占郷』(ハースト婦人画報社 2015年)を拝見して、感を深くしたことがありました。   杉本さんの手になるお料理は、 どれもこれもじつに旨そうな ん ...