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2022年1月7日金曜日

2022初物酒2


  「谷川岳」は日本酒度+3の程よい辛口、おせち料理との相性が抜群でした。ワインやウイスキーだと、ここであふれるような形容詞が出てくるところですが、日本酒だと「フルーティで旨かった」で終わりです。もっともキョウビ、日本酒ソムリエも洋酒に負けじといろいろな修飾語を使いますが、まだ一般化していないようですね。

この「谷川岳」を選んだ理由は、もう一つあります。何十年も前のことですが、谷川岳に登ったとき、「谷川岳1000回」というタスキをかけ、ものすごいスピードで追い抜いていくおじさんがいました。あとで旅館の仲居さんに聞くと、そのあたりでは有名なおじさんで、すでに990回を越え、近々目標の1000回に達するはずだというのです。

2022年1月6日木曜日

2022初物酒1

 

 めでたき寅年迎春を口実に、このお正月もずいぶんお酒を楽しみ、トラになったことでした。日本酒、ビール、ウイスキー、焼酎から「電気ブラン」までやりましたが、みんなチョビチョビで、トラというよりネコかな() そのうち、はじめて体験したお酒――僕がいうところの初物酒を3つ紹介することにしましょう。まず日本酒からは、群馬県川場村・永井酒造の純米大吟醸「谷川岳」――ラベルには次のように書かれています。

群馬県最北部利根川源流に位置する日本百名山の谷川岳(標高1977m)。四季折々の表情を持ち、蔵周辺地域のシンボルの山として愛されております。このお酒は、山に降る豊富な雪や雨が、自然の大地でゆっくりと濾過されたやわらかでほのかに甘い天然水の源水仕込みで醸し上げました。


2022年1月5日水曜日

玉堂の酒詩5

 

渓行覓句図の賛

  玉堂琴士は魂を 琴に盗られた老人だ

  日々すきま風 入[]る部屋で 独り酔っては吟じてる

  たとえ寿命を数年間 天が延ばしてくれたとて

  琴への熱きこの思い 尽きることなどないだろう

 *これは『玉堂琴士集』じゃ~なく、東京黎明アートルーム「浦上玉堂」展に出ていた「渓行覓句図」双幅の賛詩です。

2022年1月4日火曜日

玉堂の酒詩4

閑中自詠

  玉堂琴士 一銭も 持っていませんお金など

  ただ酒樽と七弦琴 絵をかく楽しみあるだけだ

  独り黙って琴を弾く 誰も知らないその境地

  伏羲[ふっき]と女媧[じょか]と神農の 心を一つにした境地


 

2022年1月3日月曜日

玉堂の酒詩3

 

琴歌

  若い時ほど溌剌さ なくした琴と歌だけど

  詩だけは酒飲みゃ雄渾な みごとな一首がまだ詠める

  やる気満々――そんな気は 老いて衰えちゃったけど

  この世は混沌 定まらず 些細なことなどどうでもいい


2022年1月2日日曜日

玉堂の酒詩2

酒を把りて琴を弾く

  琴 弾きながら酒 酌めば 酒はいよいよ香り立つ

  酒 酌みながら琴を弾きゃ 琴の音いよいよ澄み渡る

  一杯の酒+一張の 琴の相性 抜群だ

  こんな時には俗世[ぞくせい]の 雑事はみんな忘れちゃう

 

2022年1月1日土曜日

玉堂の酒詩1

 明けましておめでとうございます。今年も「饒舌館長」をよろしくお願い申し上げます。

 去年は東京黎明アートルームの「浦上玉堂 画法は知らずただ天地あめつちの声を聴き筆を揮う」展へのオマージュをもって〆となりました。

これに続けてというか、お正月にちなんでというか、『玉堂琴士集』に収められる素晴らしい「酒詩」の戯訳から、令和4年壬寅の「饒舌館長」を始めることにしましょう。「酒詩」というのはお酒を詠み込んだ漢詩を、僕が勝手に呼んだものです。

『諸橋大漢和辞典』を引くと、「酒市」「酒肆」「酒資」などの語はありますが、「酒詩」はないので、僕の造語ということになりそうです。もっとも、「詩酒」という言葉はありますが、これは詩を詠み酒を飲むこと、あるいは詩と酒のことで、残念ながら詩に詠まれた銘酒という意味じゃ~ありません() 去年すでに「山行」を紹介しましたが、ほかにも玉堂の傑作酒詩はたくさんあります。 

絶滅写真作家(!?)杉本博司さんの魅力を改めて感じさせてくれる特別展が竹橋で開催中です!!8

    僕 は 杉本さんの写真以外のお仕事をほとんど知らない ん です。 もっとも 料理については、 『趣味と芸術――謎の割烹 味占郷』(ハースト婦人画報社 2015年)を拝見して、感を深くしたことがありました。   杉本さんの手になるお料理は、 どれもこれもじつに旨そうな ん ...