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2026年8月29日土曜日

日本の将来に不安を抱かないではいない現在、東博の「空海と真言の名宝」展は必見です!!12


密教では、現実世界のなかにひそむ象徴を直感によって解読しなければならないことになります。松長氏は『密教・コスモス・マンダラ』に先立って著わした『密教』<岩波新書179>(1991年)のなかで、密教芸術の場合についてこの点を「投影」という言葉で単刀直入に指摘しています。


 西洋の芸術作品では、作者とか鑑賞者といった人間が中心となって、それらの目で作品が構成されている。それに対して密教の芸術は、現実社会の個々の事物の中に宇宙生命の投影をみて、それらを具体的な姿をとったものとして現実世界に出現させる。


 そもそもこの「感覚で捉える」章の副題は「密教のシンボリズム」なんです。このような密教のシンボリズムについて、とくに曼荼羅を例にあげて強調するのが頼富本宏氏です。

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