柏木如亭「春興」
梅見の季節になったけど 酒なくもちろん金もなし
やむなく南の縁側で 日がな一日 居眠りを……
表通りで子供らが 騒ぎ出したと思ったら
空で尾っぽが切れたのか 凧が小庭に舞い落ちる
六如「春寒」 花の便りが聞こえても まだ寒風が吹き止まず 老いた俺にはあったかい 炬燵 こたつ にまさるものはなし 遠くの空に揚がる凧 放つ唸 うな りを頬杖 ほおづえ を つきつつ聞けば幼少の 楽しかった日 思い出す
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