2025年1月8日水曜日

揖斐高『江戸漢詩の情景』3

柏木如亭「春興」

  梅見の季節になったけど 酒なくもちろん金もなし

  やむなく南の縁側で 日がな一日 居眠りを……

  表通りで子供らが 騒ぎ出したと思ったら

  空で尾っぽが切れたのか 凧が小庭に舞い落ちる

 

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出光美術館(門司)「琳派の系譜」9

   ここで改めてこの蓋の松をみると、 松原や 松林のごとく松の木をずっと描き並べてあるわけじゃなく、はっきりと左右に分かれていることに気づきます。それはまるで遠く離れた高砂の松と住吉の松に見えてくるではありませんか。 右側が高砂の松、左側が住吉の松ということになるでしょう。 少...