何度か梅見に出んとして 出かけていません余寒ゆえ
読み止しの本 手にしつつ 火鉢かかえて転寝うたたねを……
やがて鼾いびきが始まると これ幸いと我が侍童じどう
裏の庭へと走り去り 凧を揚げるに無我夢中
六如「春寒」 花の便りが聞こえても まだ寒風が吹き止まず 老いた俺にはあったかい 炬燵 こたつ にまさるものはなし 遠くの空に揚がる凧 放つ唸 うな りを頬杖 ほおづえ を つきつつ聞けば幼少の 楽しかった日 思い出す
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