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2024年1月17日水曜日

日比野秀男『渡辺崋山』15

 このような図像解釈は、どれが正解でどれが間違っているということはなく、断言できるのは崋山が隠喩メタファーの画家であった事実です。「鸕□捉魚図」においても、崋山は舶来清人画家・沈南蘋しんなんぴんの図像を借りながら、自己の思想を表現したのです。

 ところで特に「鸕□捉魚図」を取り上げたのには、ワケがあります。日比野秀男さんの新著『渡辺崋山――作画と思想――』は、この傑作を所蔵する出光美術館の助成を受けて、出版されることになったからです。微力ながら長年にわたり、この美術館のお手伝いをさせてもらっている僕にとって、こんなうれしいことはありません。 

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