この度、プライスご夫妻のコレクション約190件が出光美術館に入ることになりました。ロサンゼルスのカウンティー美術館にはご夫妻のコレクションを展示・保管する日本館があり、日本美術の魅力を積極的に発信なさってこられましたが、出光美術館が継承することになったのは、これとは別に、ご夫妻がご自宅で大切にされてきた絵画コレクションのほとんどの部分となります。
私自身が初めて、ガラスケースに入らない状態での本来の姿の屏風の名品と接することができたのが、大学院生時代に、河合正朝先生や小林忠先生に連れて行っていただいた米国調査旅行でのプライス邸心遠館での伊藤若冲筆「鳥獣花木図屏風」でした。私にとって日本美術研究の「いろは」を教えてくれたコレクションと、日本で、しかも出光美術館の展覧会で再会することになろうとは夢のようです。
0 件のコメント:
コメントを投稿