明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願い申し上げます。今年のマイ版画年賀状は、棟方志功生誕120年を祝して、棟方美人をパクることにしました(笑)
静嘉堂文庫美術館には国宝『倭漢朗詠抄 太田切おおたぎれ』2巻が収蔵されています。一般にいうところの『和漢朗詠集』で、倭=和であることは言うまでもありません。「朗詠抄」というのは、『和漢朗詠集』の抄本という意味ではなく、『和漢朗詠集』と同じ意味だと思います。
『和漢朗詠集』といえば、もっぱら川口久雄先生の『和漢朗詠集 全訳注』(講談社学術文庫)のお世話になってきました。この底本となった御物本『和漢朗詠集』の巻尾には「倭漢抄」という内題があるそうです。また川口先生の感動的な解説を読むと、『古今著聞集』に「和漢抄屏風」二百帖というものが出てくるそうです。
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