白楽天「琴酒」
琴 伸びやかに演奏が 始まりゃ耳に心地よく
酒 ただ半ば酔うだけで 小賢こざかしさなどどこへやら……
栄啓期えいけいきをして酔っ払う 楽しさ理解させてたら
「酒 楽しみの四」と挙げ 三つで終るはずがない!!
*孔子時代の栄啓期という人が「万物の中で人と生まれた、楽しみの一、男女の中で男に生まれた、楽しみの二、90まで長生きした、楽しみの三」といったという『列子』に出る故事をふまえるそうです。
桜と相性がよい文学は和歌でしょうが、漢詩だって負けてはいません。先に紹介した渡部英喜さんの『漢詩花ごよみ』に江戸末期に鳴った漢詩人・藤井竹外の七言絶句「芳野」が載っています。またまたマイ戯訳で紹介することにしましょう。 古き陵 みささぎ ――松柏 まつかしわ つむ...
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