白楽天「鏡を杯に換える」
珠たまで飾った鏡箱の 青銅鏡を取り出して
白玉杯と酒樽に 交換しようと思います
鏡に写る老醜を 避けることなどできないが
樽酒 一杯やるだけで 愁いの消える時もある
お茶は心の煩悶はんもんを 消すけど効果は高が知れ
萱草かんぞう憂いを忘れさす――しかし効くのが遅いのだ
酒の不思議な神速しんそくに それらはとても敵かなわない
わずか一杯それだけで 愁眉を開くお酒には……
総合司会の大高保二郎さんがみごとに〆れば、 2024 鹿島美術財団東京美術講演会もほぼ定刻に終了、会場を地下ホールに移して、コロナ明け初のレセプションとは相なりました。僕たちは高階秀爾先生の一日も早き快復を祈念しつつ歓談、杯を重ねましたが、 9 日後に幽明界を異にされるとは...
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