サントリー美術館「京都・智積院の名宝」<1月22日まで>
長谷川等伯一門の彩管になる国宝「楓図」「桜図」などの智積院障壁画群を、はじめて寺外で同時公開する特別展です。いつも非公開である堂本印象画伯の宸殿障壁画も、六本木へやってきました。今までなかったことです。
桃山障壁画の装飾的絵画世界をリードしたのは、狩野永徳とその後継者たちでしたが、そこに長谷川等伯という天才が一人加わったことによって、いや、あとから割り込んだことによって、何と豊饒にして華麗、優美にして絢爛、爽快にして清浄なる二次元的造形が成就したことでしょうか。その象徴こそ、智積院障壁画にほかなりません。
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