白楽天「蕭処士の黔南けんなんに遊ぶを送る」
我が敬愛の蕭処士は 詩文を能くし酒好きで
浮雲みたいに定めなく 鬢びんの白さが霜に似る
生業なりわいなんかはうっちゃって 詩を本業にしています
家計なんかも忘却し お酒を故郷にしています
旅路は長江 巴峡はきょうから 巴へびの字みたいにうねうねと……
岸の野猿が巫山ふざんより 腸ちょう断つ声で鳴いたでしょう
どうして険しい黔中道けんちゅうどう 旅ができよう酔ってなきゃ
月 磨囲山まいさん上に冴えわたる 今夜はガンガン飲んでくれ!!
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