僕の書架には『座右宝』創刊号(1946年4月1日発行)が収まっています。『座右宝』は座右宝刊行会が出版した美術文芸雑誌です。創刊号の奥付をみると、「編輯兼発行者 後藤真太郎」とありますから、この方が起こした出版社なのでしょう。
座右宝刊行会といえば、僕もずいぶんお世話になってきました。すでにアップしたことがある集英社版『日本美術絵画全集』の編集も座右宝刊行会で、たとえば僕が担当した第17巻『尾形光琳』の奥付をみると、「編集者 座右宝刊行会 後藤茂樹」となっています。当時出された大きな美術全集の編集は、多くが座右宝刊行会によって進められたといっても過言じゃ~ありません。つまりそのころは、出版社というより編集企画会社といった感じだったかな?
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