2021年9月27日月曜日

近藤先生の面白授業3

 

先の一節に「DESIGN」と出てきますが、日本語になった英語がすべて正しいアルファベットの大文字表記になっている点も近藤スタイルの特徴で、最初はチョット読みにくいのですが、慣れてしまえば何ということもありません。近藤さんには近藤さんのコダワリがあるに違いありませんから、こんど訊いてみることにしましょう。

 はじめて僕が近藤さんに会ったのは、佐々木剛三先生が主宰する「画譜絵手本研究会」の席上でした。まだ大ヘンシン前でしたが、その片鱗はすでにうかがわれたものです。研究会の成果は、1990年春、町田市立国際版画美術館で開催された開館3周年記念特別展「近世日本絵画と画譜・絵手本展」に結実しました。

0 件のコメント:

コメントを投稿

すみだ北斎美術館「北斎をめぐる美人画の系譜」5

   もっとも僕は、かの狂歌絵本『隅田川両岸一覧』を文化3年(1806)の出版と考えるので、この年までを宗理型美人(狂歌絵本)時代としています。そして滝沢馬琴との合作ともいうべき読本の傑作『椿説弓張月』が出版され始めた文化4年から、還暦までを読本時代と名づけています。ちなみに『花...