渡辺英喜さんの『 漢詩歳時記』(新潮選書 1992年)は愛読書の一つですが、その「夏」の章には、梅の実が熟す季節をたたえた詩が3首も採られています。中国の文人も「花より団子」だったのかな( ´艸`) またまたマイ戯訳で紹介することにしましょう。
南宋・曽幾「三衢[さんく]道中」
梅の実 黄色に色づいて 毎日 空は晴れ渡る
流れを舟でさかのぼり 帰りは歩いて山道を……
緑の木陰は涼しくて 同じだ‼ 舟で来たときと
ウグイス四・五回ホーホケキョ 聞こえたことだけ違ってる
愛用する『能・狂言事典』(平凡社 1987年)から、「高砂」の「鑑賞」を引用することにしましょう。 編者のお一人である羽田昶さんは、能謡曲にまったく無知であった僕を親切に教導してくださった恩人です。 「光琳と能」「宗達と能」といった拙論をまとめることができたのも、ひとえに羽田さん...
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