2021年6月23日水曜日

第10回中村賞5

 


この授賞式と講演が行なわれた613日(日)は、世田谷岡本最後となる静嘉堂文庫美術館「旅立ちの美術」の最終日とモロぶつかってしまいました。しばらくコロナ禍休館を余儀なくされたため、展覧会の会期を1週間延長したからです。いかんともし難く、中抜けをやることにしました。普通に出勤したあと国際文化会館へ向かい、最初に講演をやらせてもらってから、「選考経過」を発表して退席することを許してもらったのです。

最後にお二人へお祝いの言葉を献じたあと、失礼を詫びながら静嘉堂文庫美術館へ戻り、最後の観覧者をお見送りしました。続いてオールスタッフの打ち上げ会に参加するという、きわめて充実した1日とは相成りました。時節柄、ノンアルコールの打ち上げ会となりましたが、それだけに、帰宅しての一杯がことのほか胃の腑にしみたことでした()

0 件のコメント:

コメントを投稿

出光美術館(門司)「琳派の系譜」7

愛用する『能・狂言事典』(平凡社 1987年)から、「高砂」の「鑑賞」を引用することにしましょう。 編者のお一人である羽田昶さんは、能謡曲にまったく無知であった僕を親切に教導してくださった恩人です。 「光琳と能」「宗達と能」といった拙論をまとめることができたのも、ひとえに羽田さん...