鏡を考えてみよう。鏡は前に現われたものでも、それが過ぎ去ってしまえば、もはやそのものをたくわえて映すようなことはしないし、まだ来もしないものを、前もって鏡に映そうともしない。自分の前に立ったものだけを、そのまま映す。そのような態度で世の中に応ずるのがいちばん正しい方法である。
<至人の心を用うるは、鏡の如し>
晋六氏は、お父さんの思い出をつぎのように書き記しています。やはり轍次先生は、その人の持って生まれたよいところを伸ばそうとする、真の教育者だったんだなぁと、深く心を動かされます。
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