2020年7月7日火曜日

七夕1


 

 今日は七夕、誰でも織姫・彦星の伝説を思い出すロマンチックな夜を迎えます。静嘉堂文庫美術館の通用門を出て急な坂道を下りていくと、岡本公園民家園があります。先月からその門前に大きな七夕飾りがしつらえられました。風にそよぐ竹と短冊をながめていると、コロナ禍だろうとパンデミックだろうと、ちゃんと季節は巡っているんだとホッとします。
毎度おなじみ渡部英喜さんの『漢詩歳時記』から、七夕のロマンスをたたえた「古詩十九首 其の十」を和歌調戯訳で紹介しましょう。この古詩は、前漢の枚乗[ばいじょう]という詩人の作品とも、作者不詳ともいわれているそうです。渡部さんの解説はちょっと専門的ですが、とても興味深いので、戯訳に続けてそのまま引用しておきましょう。

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