2020年7月6日月曜日

出光佐千子氏インタビュー3



すでにお知らせしたように、2022年秋、静嘉堂文庫美術館は丸の内の明治生命館へギャラリーを移すことになっています。出光美術館とはご近所さんになるわけです。その発表に先立って、常務の安藤さんと一緒に僕は、出光美術館にご挨拶にうかがいました。
あらあら説明が終わると、出光昭介理事長は、「それはおめでとうございます。ぜひ丸の内の美術館同士でコラボ展をやりましょう。両方の美術館を巡ると、一つのテーマが完結するような企画など、いろいろ考えられますね」とおっしゃる。僭越ながら、さすが出光理事長だと、私立美術館新参者の僕は深く感じ入ったのでした。
このインタビューのほか、本会報には、「望郷の深江芦舟『草花図屏風』――國華清話会第27回特別鑑賞会講演から」と「『國華』の図版に心血を注いだ日本画家――栃木県立美術館<菊川京三の仕事――『國華』に綴られた日本美術史>展講演会から」という2本の講演録が載っています。恥ずかしながら、二つとも僕の講演――いや、口演なんです。つまりこの『國華清話会会報』35号は、饒舌館長特集号だといってもいいのかな?()

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