2020年7月8日水曜日

七夕2


 

 大空の遥か遠くに彦星が…… 輝く織姫 銀河の岸辺
  しなやかにまた嫋やかに手と指で リズムをつけて機[はた]の杼[]運ぶ
  綾模様つね片思いゆえ乱れ 雨のごとくに流れる涙
  天の川清らかに澄み浅い上 けっこう二人は近くいるのに……
  滔々と流れる川に隔てられ 見つめ合うだけ話もできず

牽牛・織女という名は古くは『詩経』(小雅大東篇)に見えます。しかし『詩経』ではまだ恋物語が成立していません。『淮南子』には「真人が織女を妻とする」とあり、後漢の王逸の楚辞九思章句に「織女と合婚す」とあります。<ちなみに、僕のワープロで「ごうこん」を変換したところ、「合コン」しか出てきませんでした(!?)

0 件のコメント:

コメントを投稿

すみだ北斎美術館「北斎をめぐる美人画の系譜」7

   狂歌絵本『花の兄』に描かれる美人は、先に述べた宗理型と呼ばれるスラリとした美人のスタイルです。この北斎宗理型美人は、当時すごい人気を集めていたのです。それを証明するのが、「ごあいさつ」にも取り上げられていた洒落本『大通契語<だいとうけいご>』です。カタログでは、『花の兄』の...