しかし、次の講義日である22日の前日までには帰ってこなければなりませんし、上記のように、当時の中国では確実に切符が買えるかどうか、保証はありませんでした。もちろん、CITSという外国人専用の旅行社に頼めば話は簡単ですが、なるべく僕は、中国人民、つまり一般の人々と一緒に切符を買い、一緒に旅がしたかったのです。中国人民といえば、当時はまだ人民服を着ている人がたくさんいました。
ともかくも、1日も早く出発しないと心配でたまらず、16日の夕方、気功術の練習が済んでから、いつものように自転車と地下鉄を乗り継いで、北京駅へ向かいました。いつもは停まる前門駅を通過してしまうので、おかしいなぁと思いましたが、すぐに天安門で行われているデモのせいだろうと想像がつきました。
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