最近、六田さんが生活の友社から出版された写真集『仏宇宙』を、先だってお贈りいただきました。興福寺の運慶作「無著菩薩立像」から雲岡石窟第16窟の仏手まで全部で62作品――国宝もあれば、首も手足もないトルソ仏(?)や、六田さんしか知らないフラグメント仏(?)もあります。
しかし、それらはすべて六田さんの眼によって選び取られ、六田さんのカメラワークによって表現された仏像であり、仏画なのです。一つ一つのイメージが、写真集のタイトルになっている仏宇宙――ブッダ・ユニバースを象徴しているように感じられました。
「僕の一点」は、№59の「雲岡石窟 第18窟」ですね。第18窟は雲岡石窟を代表する曇曜五窟の一つ、その本尊の胸のあたりをクローズアップした、迫力に満ちる見開きの一点です。
0 件のコメント:
コメントを投稿