三菱一号館美術館「印象派からその先へ――世界に誇る吉野石膏コレクション展」<
2020年
1月
20日まで>
印象派からモダン・アートに至る西欧絵画の優品ばかりを集めたのが、国内屈指とたたえられる吉野石膏コレクションです。吉野鉱山の石膏事業で大きな成功をおさめた須藤家が、社内の創造的環境づくりを目的に、日本近代絵画とフランス近代絵画からなるこのコレクションを作り上げたのです。
30年ほど前、故郷への文化的貢献を果すため、山形美術館に寄贈寄託することを決断されたそうです。
十数年前、『國華』に谷文晁に関する拙論を寄稿するため、寛政文晁の優品「山水図」を調査させてもらいに、山形美術館にお邪魔したことがあります。その時うわさには聞いていたこの吉野石膏コレクションをはじめて拝見して、一人ひとりの画家の最高傑作ともいうべき作品が抜かりなく選ばれていることに、一体どうやって集めたんだろうと驚かずにはいられませんでした。
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