2019年6月29日土曜日

静嘉堂文庫美術館「書物にみる海外交流の歴史」1


静嘉堂文庫美術館「書物にみる海外交流の歴史~本が開いた異国の扉~」<84日まで> 

 四方を海に囲まれた国、日本。しかしそれにもかかわらず、この列島はその長い歴史を通して他国との往来が途絶えたことはありませんでした。日本の歴史と文化は、絶え間なく続けられてきた海外交流の中で育まれてきたものと言えるでしょう。古代以来、我が国の文化は大陸や半島の影響を大きく受けてきました。更に江戸時代にはそれらに加え、西洋からも幅広い情報がもたらされるようになりました。では、それらの“交流”はどのような形で本の中にみることができるのでしょうか。本展では、全体を大きく4つのコーナーに分け、さまざまな書物の中にみられる“交流の姿”を辿ります。

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