2018年12月13日木曜日

イセ・ベトナム・シンポジウム「現代アートと伝統」7


キャプションには「tower」と書かれていましたので、普通の家ではなく、城郭建築かなと思いましたが、とても美しいフォルムに心を動かされました。とくに興味深かったのは、軒に「反り」がうかがわれる点で、先日紹介した谷口吉郎氏の論文を思い出しながら見入ったことでした。

しかし、もし頂戴できるなら、「僕の一点」は、ヴ・ダン・コレクションから、緑釉にちかい感じの「青磁碗」を選びたいですね() とても魅力的な一碗ですが、繭山龍泉堂の川島公之さんによると、あるいはベトナムの窯ではなく、明代の龍泉窯ではないかということでした。

JWマリオット・ホテルのカフェで最後のランチを楽しんだあと、ハノイ・ノイバイ国際空港へ。15:40発のANA858便で帰国の途につけば、充実した初めてのベトナム3日間が無事終了です。

0 件のコメント:

コメントを投稿

出光美術館(門司)「琳派の系譜」10

   「月もろともに出潮の……」とある のが 興味深いですね。蓋のチョッと光を帯びたような茶色の地は、月夜のあえかな光と 溶け合っている ように感じられ る からです 。少なくとも、青天白日 というか 、まぶしいような陽光を想像する人はいない と思います 。   身の内側に描かれ...