夜目にもさやに亀山[かめやま]は 隈川のなか浮かんでる
毛利高政 黒田家を 迎え撃ったる古戦場
華麗な軍旗 彩飾を 加えた戟[ほこ]も夢のあと
乱れ咲いてる芦の花 青き月光 照らしてる
隈川雑詠五首の五
観音堂のその上を 雲 飛び帰る夕間暮れ
突然 寺の鐘の音が 山の中腹から響く
岸辺じゃ乗客われ先に…… 出発できない渡し舟
つがいのシラサギねぐらへと 輝く白さ見せて飛ぶ
桜と相性がよい文学は和歌でしょうが、漢詩だって負けてはいません。先に紹介した渡部英喜さんの『漢詩花ごよみ』に江戸末期に鳴った漢詩人・藤井竹外の七言絶句「芳野」が載っています。またまたマイ戯訳で紹介することにしましょう。 古き陵 みささぎ ――松柏 まつかしわ つむ...
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