2017年10月23日月曜日

サントリー美術館「狩野元信」1


サントリー美術館「六本木開館10周年記念展 天下を治めた絵師 狩野元信」<115日まで>

 日本絵画史上、狩野元信が果たした功績は筆舌につくし難きものがあります。しかし、一般的知名度となるとどうでしょうか。伊藤若冲はもとより、最近「饒舌館長」で取り上げた長沢芦雪や英一蝶にも、遠く及ばないでしょう。サントリー美術館企画会議で最初にこのプランを聞いたとき、僕は「狩野元信なんて、だれも知らないじゃないか。これは苦労するぞ。河野元昭の方がまだ知られている!!」と叫んじゃったのでした。

ところが先日行ってみると、予想以上に賑わっており、しかも皆さんとても熱心に見入っています。最近も海北友松展で大はずれをやらかしましたが、今回はとくに見立て違いをうれしく感じたことでした。天下を治めた絵師としての元信については、担当キューレーターの池田芙美さんが編集したみごとなカタログにすべてをゆだねて、基底としての「日本中近世絵画と日蓮宗」といった観点から私見をアップしたいと思います。

実は2年前、『中外日報』という宗教新聞の102日号に書いたところなのですが、このときは字数が決まっていたので、今回はこれを大幅に改訂増補して、独断と偏見をお目にかけたいのです。ただし『中外日報』をすでにお読みになった方は、もちろん飛ばしていただいてけっこうです。


0 件のコメント:

コメントを投稿

注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。

静嘉堂文庫美術館「川喜田半泥子私論」7

翌日はお馴染みの河野トーク、演題は「福田豊四郎 北国の抒情」、この郷愁の画家について持論を吐露していたら、絶筆の「紅蓮の座・池心座主」にたどりつく前に、タイムアップとなってしまいました。 この日の午前中はフリーだったので、前から訪ねてみたいと思っていた石水美術館への...