蘆雪は赤毛の猩々を赤い金魚に見立てたのです。踊っている猩々や酔いつぶれている猩々が、元気に泳いでいる金魚やじっとしている金魚に見えるのも愉快です。
中にいる二人の猩々は笹をもって踊っています。この「猩々図」は描かき表装になっていますが、中回ちゅうまわしに描かれているのも笹の葉です。これらは金魚玉に添えるシノブの見立てですが、酒のことを女房詞で「ささ」といいますから、それと懸けてあるのでしょう。この「ささ」は、酒を意味する中国語の「竹葉」からきているといわれています。事実、能謡曲「猩々」の地謡じうたいにも「よも尽きじ 万代までの 竹の葉の酒 掬くめども尽きず……」とあるんです。
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