そこには「唐土の揚子の里に、高風という孝行な酒売りがいた。その店へ近くの海中に住む猩々がきて、酒を飲んで舞い戯れ、いくら汲んでも尽きない酒瓶を高風に与えて祝福する」とあります。蘆雪描く猩々は確かに舞い戯れていますし、「いくら汲んでも尽きない酒瓶」は透明の酒壷にチョッと姿を変えて重要なモチーフになっています。
それだけじゃ~ありません。『日本古典文学全集』<謡曲集2>の頭注によると、「猩々」には「七人猩々」というバージョンがありました。おもに宝生流はこれによったようです。酒壷のなかにいる猩々を数えてみると、たしかに7人です。蘆雪が能謡曲の「猩々」から霊感を得たことは、いよいよ疑いなきことのように思われます。
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