かの小林太市郎先生が、かの「光琳と乾山」で論究された尾形乾山筆「朝妻船自画賛」が半世紀ぶりでしょうか、世に現われて感を深くしたので、この『國華』1553号<逸格逸品特輯号>に紹介させてもらいました。国華定年前に書き溜めてあった解説もこれが最後になりました。『國華』には昭和45年、勝田竹翁筆「唐獅子牡丹図」を紹介して以来、たくさんの解説や拙い論考を寄稿しましたが、これが最後になりそうな予感がします。しかし、頑張ればもう一つくらいは書けるかな( ´艸`)
2025年5月17日土曜日
登録:
コメントの投稿 (Atom)
鎌倉国宝館「扇影衣香」6
「僕の一点」は 建長寺所蔵の「釈迦三尊図」ですね。南宋仏画のゼッピンです。 じっと観ていると、一部に華麗な色彩を使いながらも、異民族に北半分を奪われてしまった南宋人の哀しみと愁いが胸に迫ってくるような色感です。 南宋絵画というと、馬遠・夏珪の水墨山水画や、禅宗水墨画がまず頭に浮...
-
柳孝一さんが 1 月 17 日にお亡くなりになりました。享年 56 、あまりにも若すぎます。心からご逝去を悼むとともに、ご冥福を深くお祈り申し上げます。 柳孝一さんは日本を代表する慧眼の古美術商として、早くから美術業界でその名を知られてきました。いや、古美術ばかりでなく...
-
出光美術館・与謝蕪村筆「夜色楼台図」< 11 月 18 日まで>( 11 月 16 日) いま出光美術館では、江戸時代絵画の<雅>と<俗>に焦点をしぼって、「江戸絵画の文雅」< 12 月 16 日まで>と題するオススメの企画展が開催されています。これに錦上花を添え...
-
5 月 10 日(土)「高階秀爾先生に感謝を捧げる会」が帝国ホテル東京で開かれました。もちろん僕も出席させていただくことにしていましたが、ひどい風邪をひいてしまい――その風邪をこじらせてしまい、申し訳ないことながら出席することができませんでした。去年「饒舌館長ブログ」に「追...

0 件のコメント:
コメントを投稿