高階絵里加・竹内幸絵編『芸術と社会 近代における創造活動の諸相』(森話社 2025年)
2020年4月から、京都大学人文科学研究所において「芸術と社会――近代における創造活動の諸相」という共同研究が開始されました。実際はコロナ禍のため、半年近くスタートが遅れたそうですが、ほぼ3年半にわたり熱き発表と討論が続けられました。中心になったのは京大人文研の高階絵里加さんと同志社大学社会学部の竹内幸絵さん、お二人が編者となってその研究成果をまとめたのが本書です。コシマキにはつぎのように書かれています。
芸術と社会の関係を問い直す――個人の営み・個性の表現である芸術は、一方で社会のなかに生まれ、社会によって変化し、社会にはたらきかける力を持つ存在でもある。その芸術は、いかなる政治的・経済的環境のもとで生み出されたのか。それはなぜ受容者に受け止められ、それを必要とした社会は何を求めていたのか。本署は、社会の多様な位相における影響関係のなかで、近代の西洋、東アジア、日本の芸術を再考する。
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