2025年1月21日火曜日

サントリー美術館「儒教のかたち」15

いま流行の上品な薄味の対極にあるような、濃厚な色と味の関東風、いや「呑喜」風おでん――知っていれば閉店前にもう一度味わっておくべきでした。とくに大好きなダシをタップリと含んだガンモドキを……。

真面目なサントリー美術館の「儒教のかたち こころの鑑」展にあまりふさわしくない話になってしまいましたが、江戸時代だって『論語』は揶揄や笑いのネタに使われました。江戸川柳では……

  足音がすると論語の下へ入れ

 浜田義一郎先生は「町家の子弟も教養のために習う論語を、机に向って勉強しているようだが、じつは開いているだけで、もっと面白いよからぬ本を見ている。そして、足音がするとサッと論語の下へかくす。感心によく勉強していると親を喜ばせる風景である」と解説していらっしゃいますが、スマホのない江戸時代の子どもたちは苦労していたんです()

 

0 件のコメント:

コメントを投稿

鏑木清方記念美術館「築地明石町」1

鎌倉市立鏑木清方記念美術館「あの人に会える! 清方の代表作<築地明石町>三部作」    11月30日で終わっ てしまいましたが 、 やはり清方の「築地明石町」はいい絵だなぁと感を深くしました。 2019年冬 、竹橋の国立近代美術館で 44年ぶりにこの「幻の名画」が 公開され、話題...