いまは亡き高階秀爾先生がコーディネートされたシンポジウム「日本近代のあけぼの」が、秋田県角館町で開かれたのは平成6年(1994)秋のことでした。この年は角館出身の洋風画家・小田野直武が挿絵を担当した『解体新書』が刊行されてからちょうど220年の節目にあたっており、町を挙げての記念事業が行なわれました。その一つとして本シンポジウムが企画されたのです。
僕は「江戸絵画と客観主義」という口頭発表を行なったのですが、そのなかに「画論と朱子学」という一項を立てたんです。かくして、儒学の一体系である朱子学を勉強しなければならないというハメに陥りました。しかし難解でよく分らず、けっきょく武内義雄先生の『儒教の精神』<岩波新書>を頼ることにしたんです( ´艸`)
0 件のコメント:
コメントを投稿