2024年6月14日金曜日

富士山世界遺産センター「合目のハナシ」6

 

それはともかく、1合目から始まっているのは、ゼロという概念がなかったためであるという大高さんの解説を聞きながら、僕はちょうど満年齢と数え年の違いを思い浮かべていました。

ものごとは1から始めた方が分かりやすく、合理的だというのが持論です。とくに富士山の場合、1合目から始めれば頂上の10合目まで10区分されてスッキリしますが、ゼロ合目の登山口から始めると11区分となり、ハンパな数になってしまいます。十干より1多く、十二支に1足りない数なんて、霊峰にふさわしくありません(!?)

先に紹介した合目胎生説に引っ掛けていうわけじゃ~ありませんが、かつて娘が生まれたとき、ゼロ歳といわれると可愛い娘がまだ女房のお腹のなかにいるようで、変な気持ちになったものでした。現に僕が抱っこしているんですから、娘はゼッタイ1歳なんです()

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