2024年4月14日日曜日

渡辺浩『日本思想史と現在』2

 

 本書は「その通念に異議を唱える」「日本思想史で考える」「面白い本をお勧めする」「思想史を楽しむ」「丸山真男を紹介する」「挨拶と宣伝」という6つの章から成り立っています。僕は「思想史を楽しむ」のなかの「浦上玉堂という異才」をまず読みました。もちろん玉堂が大好きな画家であり、しかも本書で取り上げられる唯一の画家だったからです。

これは高橋博巳さんの『浦上玉堂 白雲も我が閑適を羨まんか』(ミネルヴァ書房 2020年)に的を絞って、『日本十八世紀学会年報』に発表された書評です。出版後すぐ高橋さんから一本を贈られた僕は、いつもながらの高橋ワールドに感を深くしながら、一気に読了したものでした。

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