薩都刺「遊西湖 六首」4
春を惜しんでその舟で 一夜 明かしたものでした
酔って渇いた喉――呉姫が 夜中にミカンを剝いてくれ……
一夜の恋人だしぬけに 妾わらわの幼名おさなな呼んだので
首こうべ廻らし微笑んで 灯火の陰に隠れたの
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