薩都刺「遊西湖 六首」4
春を惜しんでその舟で 一夜 明かしたものでした
酔って渇いた喉――呉姫が 夜中にミカンを剝いてくれ……
一夜の恋人だしぬけに 妾わらわの幼名おさなな呼んだので
首こうべ廻らし微笑んで 灯火の陰に隠れたの
ここで改めてこの蓋の松をみると、 松原や 松林のごとく松の木をずっと描き並べてあるわけじゃなく、はっきりと左右に分かれていることに気づきます。それはまるで遠く離れた高砂の松と住吉の松に見えてくるではありませんか。 右側が高砂の松、左側が住吉の松ということになるでしょう。 少...
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