もう少し薩都刺の詩を知りたいなぁと思ったら、前野直彬先生の『中国古典文学大系19 宋・元・明・清詩集』に25首も載っていました。その「酔歌行」はいわゆる擬古楽府ですが、薩都刺が科挙に合格する前の不遇時代に詠まれた詩だそうです。
薩都刺「酔歌行」1
草ボウボウの金谷園きんこくえん お腹 空すかしていた韓信かんしん
詩人ばかりが貧乏と 決まっちゃいないさ昔から
ラッキー!! 今朝は酒がある ともかく貴兄と乾杯だ
明日もあるかは分からない 天の運命さだめにお任せだ
友松は晩年、桂宮家を創始した智仁 ともひと 親王のもとにしばしば出入りし、押絵の注文などを受けていたことが、記録から明らかになっているからです。畏友・河合正朝さんの『友松・等顔』<日本美術絵画全集 11 >(集英社 1978 年)によると、桂宮淑子 すみこ 関係の記録にある「...
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