2024年2月22日木曜日

出光美術館「池大雅展」4

 

薩都刺「客中九日」

  俺は南方ゆく行商 重陽節がやって来りゃ

  あの懐かしき故郷ふるさとと まったく違わぬ菊の花

  隣にゃ酒屋があるけれど 菊酒 買う銭ぜにごうもなし

  一人「登高とうこう」吟ずれば 腸 断つ思いが胸に満つ

原詩には「一度の孤吟」とあるだけですが、きっと杜甫の「登高」だったと思います。薩都刺の出身はよく分からないようですが、吉川幸次郎先生は回教徒部族の出身だという説を紹介しています。もっとも、じつは漢人だったのに、時世に適応するためわざと外国人風の名を名乗ったという陰口も、『至正直記』という本には書かれているそうです。薩都刺先生も生きていくのが大変だったんだなぁと、チョッと同情したくなります()


0 件のコメント:

コメントを投稿

山種美術館「桜さくらSAKURA2025」6

  実はさる 3 月 29 日の土曜日、この「桜 さくら SAKURA  2025 」展にちなんで、「桜を描いた名品佳品 饒舌館長ベストテン」と題する講演を、いや、口演をやらせてもらいました。会場は山種美術館から歩いてすぐのところにある國學院大學院友開館、足元のよくないなか、 1...