2023年11月17日金曜日

出光美術館「青磁」3


これはすでに指摘されているところですが、下の身の方は蓮花のつぼみに見立てたらどうでしょうか。つぼみを逆さまにして、とがった先端をちょん切った形です。ちょん切らなければ、壷をどこにも置くことはできないわけです(笑)蓮の花びらには細かい縦筋たてすじが入っていますから、美しい鎬文しのぎもんはその表象とも見なせるでしょう。

作品を見ながらこんなことを想像しましたが、あとでカタログの作品解説を読んで、きっとそうに違いないと確信しました。「底部は孔をあけて、共土で別に作った円盤状の皿を落とし込んで、施釉し融着させて底を作っている」と書いてあるじゃ~ありませんか。不思議なことをやるものですが、つぼみの先端を切り落とした形と考えれば、この底部製作法の謎も解けることになります。これまた妄想と暴走かな()

 

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