2023年8月29日火曜日

竹浪遠『松竹梅の美術史』4

 

日本の江戸と中国の元という時空を超え、「草花蒔絵四方盆よほうぼん」と「青花松竹梅図香炉」においては吉祥性が美しい共鳴を起こしている――これが饒舌館長の見立てですね。そこに生活美術である工芸の本質を、感じ取ることができるのではないでしょうか。

北宋から南宋にかけて活躍した、墨梅で有名な画家・揚補之ようほしには、松竹梅の三つを描いた双幅があったそうです。中国ではこれを「歳寒三友」と呼びましたが、我が国の文人たちにも愛されるイメージとなりました。厳しい冬のような苦難にあっても、決して失われることのない男の友情――それが歳寒三友です。


0 件のコメント:

コメントを投稿

北斎をネタにした斬新な見方の浮世絵版画展が今すみだ北斎美術館で開催中❣❣❣5

   「融大臣 とおるのおとど × 伯楽天」は お能( 謡曲 ) のペア です。融大臣とは 平安前期の公家歌人・ 源融 です。 「 百人一首 」 に選ばれる「陸奥 みちのく のしのぶもぢずりたれゆゑに乱れそめにしわれならなくに」は人口に膾炙 するところです 。源融は京都の六条河原...