大学を出て美術研究所に勤めるようになったころ、たまたま逢着して「これは天才だ」と深く心に刻まれた漫画家に上村一夫かみむらかずおがいます。そして不思議なことに、彼が横須賀生れというだけで、山口百恵のカウンターパートとして脳裏に焼きついたのでした。そのエッセー『同棲時代と僕』は今も書架にありますが、佳人薄命、早く亡くなってしまいました。神様は天才を早く自分の周りに集めたがっているのだとしか思えません。
しかし上村一夫も『同棲時代』も、『大英博物館マンガ展図録 マンガ!』にまったく出てきません。「ニコルさん、チョットおかしいじゃ~ありませんか!!」
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