荻生徂徠「猗蘭台いらんだいに集う。韻を金の字に分かたる」
宴うたげにゃ賓客 本多邸 夏の日差しも翳かげるころ
水無月なれど襟元に 快い風 吹き渡る
豪壮華麗な大広間 歌声 響き渡るあと
才華あふれる詩が続き もちろん酒もジャカジャカと……
高雅な「白雪」――真価 知る 宋玉みたいな文人や
絶対 お金じゃ釣られない 郭隗かっかいみたいな高士たち
みんな詩文や学問で 互いに親しき友となる
世俗 侮蔑ぶべつの心情が 酔えば酔うほど高揚す
このような静嘉堂の社会的貢献――いまの言葉でいえばメセナとかフィランソロピーという視点も取り入れられています。単なる静嘉堂名品展ではありません。それは中心となってキューレーションを行なった学芸員・吉田恵理さんの功績です。 「僕の一点」は宮川長春の「形見の駒図」ですね。カ...
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