そして最後は、饒舌館長が大好きな艶詩――七言律詩「美人昼ひる寝いぬ」です。夏とは明示されていませんが、もちろん夏の詩です。我が国でも「昼寝」は夏の季語ですから。
荻生徂徠「美人昼寝ぬ」
琵琶にもたれて転寝うたたねす もの思わしげで艶冶なり
離宮に咲く花 濃密な 香気が美人にまといつく
欄干の影 日とともに 斜めに移るを知りもせず
着物の裾に風 吹いて 乱れちゃっても気にとめず
夢から覚めた楊貴妃と 比べてうらやむ要はなく
ただあこがれる夢の中 蝶々ちょうちょになって飛ぶ姿
王の寵愛 特別で 昼夜 居続け 耽溺す
楚王も顔負け雲雨の情 彼女がセクシー過ぎるから
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