2023年6月17日土曜日

太田記念美術館「ポール・ジャクレー」4

『ジャポニスム 幻想の日本』(ブリュッケ 1997年)を著わした馬渕明子さんは、ジャポニスム研究に先鞭をつけたフランスの美術史研究者ジュヌヴィエーヴ・ラカンブルの定義にならって、ジャポニスムを4つのカテゴリーに分類しています。

僕が『日本の美術367 北斎と葛飾派』(至文堂 1996年)を書いたとき、馬渕さんにお願いして「葛飾北斎とジャポニスム」という論文を巻末に寄稿してもらいました。もちろんこのすばらしい論文も、『ジャポニスム 幻想の日本』に収められています。あとがきには僕への謝辞も捧げられています(!?)

 

0 件のコメント:

コメントを投稿

静嘉堂文庫美術館「静嘉堂の重文・国宝・未来の国宝」3

  江戸時代中期に活躍した肉筆浮世絵師・宮川長春の筆になる絶品です。長春は尾張宮川村に生まれ、これを姓にしたと伝えられています。いつのころか長春は江戸に出て、菱川派や懐月堂派、さらに伝統的な土佐派をも学んで、もっぱら肉筆に創造の場を特化しました。やがて豊麗なる肉筆美人画様式をもっ...