2023年6月3日土曜日

『國華』池大雅特輯号16

平沙落雁(党懐英「漁村詩話図」)

  水辺の村の暁は 画の最高のモチーフだ

  詩歌の抒情を画のなかに 盛り込むことができるから

  漁夫ひとりでに醒めたけど またひとりでに酔っている

  自分自身が画のなかに いることさえも知らぬげに……

 この詩は「中華詩詞網」にみつからず、五山詩アンソロジー『錦嚢風月』に「漁村詩話図」として載っていることが判りました。これまたネットのお陰です。

 体調不良のため1週間休ませてもらいましたが、今日から再開いたします。よろしくお願い申し上げます。

 

0 件のコメント:

コメントを投稿

皇居三の丸尚蔵館「近世の御所を飾った品々」6

 友松は晩年、桂宮家を創始した智仁 ともひと 親王のもとにしばしば出入りし、押絵の注文などを受けていたことが、記録から明らかになっているからです。畏友・河合正朝さんの『友松・等顔』<日本美術絵画全集 11 >(集英社  1978 年)によると、桂宮淑子 すみこ 関係の記録にある「...