瀟湘夜雨(呉鎮「子昂仿張僧繇」)
秋雨 降り止み増水し 蛇行の川に浮く堤
家路につく人 かがみつつ 浅い早瀬を渡ってく
遥かに望む川向こう 小さな村が霞んでる
突然 琴の音 聞こえ来た 夜明けの寒さ裂くごとく……
もっとも明治 40 年( 1907 )第 1 回文展には応募していますから、このころまでは会場芸術への色気というか、意欲もあったのでしょう。しかし突きつけられた「落選」という結果が、英朋に引導を渡すことになったにちがいありません。このようなサッパリとした江戸っ子気質も、「最後の浮...
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