まだ生きているどころじゃありません。すべての国民が「慶応」という大学も、「鶏卵」という物価の優等生ではなくなった食品も知っており、毎日のように言葉に出しているんです。「大慶至極」という四字熟語も、「鶏頭」という美しい花もお馴染みで、これを読めない日本人の大人はいないでしょう。
日本人は1000年以上前の唐文化――本場では滅びてしまった唐文化をしっかりと継承しているんです。感動を覚えない人はいないはずです。もっとも、単にコンサーバティブなだけともいえるかな(笑)
桜と相性がよい文学は和歌でしょうが、漢詩だって負けてはいません。先に紹介した渡部英喜さんの『漢詩花ごよみ』に江戸末期に鳴った漢詩人・藤井竹外の七言絶句「芳野」が載っています。またまたマイ戯訳で紹介することにしましょう。 古き陵 みささぎ ――松柏 まつかしわ つむ...
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